以前、東京朝活読書会でいただいた本です。「エニアグラム」とは何かを本書のカバーが簡潔に説明していますので引用します。


ギリシャ語で「9」の意味をもつ「エネア」と「図」の意味をもつ「グラム」の合成語で、「9つの点をもった図」を意味します。「人間には9つの性格タイプがあり、すべての人はそのうちの1つをもって生まれてくる」というのがエニアグラムの公理です。


「9つの性格タイプ」とは、以下の9つになります。


<9つの性格タイプ>

  • タイプ1 完全でありたい人
  • タイプ2 人の助けになりたい人
  • タイプ3 成功を追い求める人
  • タイプ4 特別な存在であろうとする人
  • タイプ5 知識を得て観察する人
  • タイプ6 安全を求め慎重に行動する人
  • タイプ7 楽しさを求め計画する人
  • タイプ8 強さを求め自己を主張する人
  • タイプ9 調和と平和を願う人


エニアグラム

drawn by Naoki Sugiura cc


自己分析をしてみる

本書では冒頭、180個の設問があり、どのタイプがもっとも近しいかの診断ができるようになっています。当てはまった設問数で見ると、私はタイプ7、ついでタイプ1ということになります。しかし、タイプ7は後天的に作られたもので、根っこはタイプ1ではないかと思っています。時にずぼらな時もありますが、恐ろしく几帳面な時もあります。たとえば、読書記録を完璧なまでに習慣化させているのはよい例です。



脳科学による説明

元来、私は血液占いや性格占いの類を信用しません。しかし古典を学ぶようになると、「陰陽五行思想」のように、現代の科学でもなかなか証明できないことが、昔から信じられ、しかもけっこう当たるということがあります。


エニアグラムも、最初はなんだかよくわかりませんでした。しかし、昨今の脳科学の説明と照らし合わせると、非常にしっくりきました。


本能中枢(腹中枢)

タイプ1・8・9

脳幹

感情中枢(心中枢)

タイプ2~4

大脳辺縁系

思考中枢(頭中枢)

タイプ5~7

大脳新皮質


赤い部分が脳幹で、一番原始的な脳。

爬虫類も持っている。

大脳辺縁系

引用元:Wikipedia

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人を動かすこと

たまたま、昨日のリーダーシップ研修で聞いた『影響力の武器』でも、影響力の種類として、

  • 生物的本能(無意識)
  • 感情・価値観
  • 合理的判断

の三層構造で説明していました。まだ読んでいませんが、近々読んでみるつもりです。


影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
ロバート・B・チャルディーニ
誠信書房 ( 2007-09-14 )
ISBN: 9784414304169


関連リンク

脳幹・大脳辺縁系・大脳新皮質の三層構造を説明しているサイトがいくつかありますので、リンクしておきます。ぐぐると、オカルトなど怪しげなサイトもありますが、一番上のサイトは理化学研究所のものですので、信用してよいかと思います。





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