<目次>
- 第1章 見やすいエクセル
- 第2章 ミスのないエクセル
- 第3章 速いエクセル
- 第4章 エクセルで数字に強くなる
本書はダイヤモンド・オンラインの連載記事で見つけました。
著者の熊野氏は元モルガン・スタンレー証券で企業M&Aを担当していました。時に数百億円単位のお金を動かすわけですが、その際に最大限活用するITツールがMicrosoft Excelに他なりません。特殊な使い方をしているかというと、さにあらず。
本書では、ピボットも関数もマクロも出てきません。複雑な機能を使えば共有が難しくなりますし、ミスをしやすくなり、ミスを見つけにくくなります。シンプル・イズ・ベストで、シンプルで見やすければ、ミスをしませんし、ミスをしても見つけやすいです。第三者が見ても、どのように計算されているかがすぐに分かります。
本書は、見やすく、ミスを少なく、素早くExcelを使いこなすためのTIPS集です。使いこなしているものものあれば、知ってはいるものの使ったことのないもの、知らなかったものなどあります。
本書で紹介されているTIPSを、常にできている(◎)、時々できている(〇)、知っているができていない(▲)、知らなかった(●)で分類してみました。また、これまでできていなかった、知らなかったが、ぜひ使いたい機能を黄色でハイライトしました。
機能 | 実施度 | 備考 |
見やすいエクセル | ||
フォーマット | ||
行の高さは「18」 | 〇 | |
フォントはArial/MSPゴシック | ◎ | Meiryo UIを利用 |
数字はカンマ区切り | ◎ | |
内訳は1列横にずらす | ● | |
単位は同じ列にそろえる | ● | |
列幅の決め方 | ◎ | |
右端の空白列を入れる | ● | |
表の枠線は、上下は太め、 それ以外は細め |
〇 | |
文字は左ぞろえ、数字は右ぞろえ | ◎ | |
A1セルから始めない | ▲ | |
数字や背景の色 | ||
数字の色 | ▲ | |
背景の色 | ◎ | 入力セルを薄黄色 |
枠線を非表示にする。 | ◎ | |
縦枠線は必ず非表示にすべし | ● | 数字が揃って入れば 縦枠線は不要という説明 |
その他 | ||
行・列を隠すのは「非表示」 ではなく「グループ化」 |
〇 | |
数字が入らないセルは「N/A」 | 〇 | |
使っていないシートは削除 | 〇 | |
ミスのないエクセル | ||
計算ミスしないために | ||
数式とベタ打ちの混在はNG | ● | けっこうやってしまっている。 |
長い数式はNG | ▲ | かなり長い式を書いたことも。。。 |
シート構成の図示 | ● | |
シートは左から右へ | ● | |
シートの色付け | ● | |
シートの枚数は減らす | ● | |
数字の出所を明記 | 〇 | |
計算チェック | ||
F2キー | ◎ | |
トレース機能 | 〇 | |
線グラフの活用 | ● | |
エクセルの作業には多くの 時間をかける |
▲ | |
チームワーク | ||
計算1人、ファイル1つ | 〇 | |
名前をつけて保存 | ▲ | |
メール添付はNG | ▲ | |
シンプルな計算を大切にする カルチャー |
▲ | |
トップ次第 | ▲ | |
速いエクセル | ||
ショートカットキーの活用 | ||
書式設定 Ctrl+1 | ◎ | |
シート全体選択 Ctrl+A | ◎ | |
文字から文字への移動 Ctrl+矢印キー |
◎ | |
他シートへの移動 Ctrl+Page Down/Page Up |
● | |
「Alt」キー | ||
右揃え Alt、H、A、R | ▲ | |
グループ化 Shift+Alt+→ | ● | これは便利! |
トレース機能 | ▲ | |
グラフ表示 | ● | |
形式を選択して貼り付け | 〇 | |
その他のスピードアップ法 | ||
「+」から始める | × | |
表の拡大・縮小 | ◎ | |
PC環境 | ▲ | |
印刷(範囲指定) | ● |
凡例 | 説明 |
◎ | 常にできている |
〇 | 時々できている |
▲ | 知っているができていない |
● | 知らなかった |
× | 必要性を感じない |
黄色 | ぜひ使いたい |
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