<目次>
  • はじめに
  • 1 BECOMING
  • 2 COGNIFYING
  • 3 FLOWING
  • 4 SCREENING
  • 5 ACCESSING
  • 6 SHARING
  • 7 FILTERING
  • 8 REMIXING
  • 9 INTERACTING
  • 10 TRACKING
  • 11 QUESTIONING
  • 12 BEGINNING
  • 謝辞
  • 訳者あとがき



この本は、なかなか一つの書評で書き終えることができません。新書3冊分のボリュームがあります。本書の不可避は未来について言及しておくと、1年以内に、3冊の新書として再発行されるのではないかと期待しています。


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FLOWING


FLOW、流れていくものとして、TwitterやFacebookだけでなく、InstagramやPinterestなども、タイムラインが流れていきますし、YouTube、Ustreamなどのストリーミングも流れていきます。これらのものはすべて無料です。


しかし本稿では、タイムラインやストーリングそのものではなく、その後の不可避な事象・状況にフォーカスします。コピーできない価値、現在まだ流れていないものです。


コピーできない価値


かつて夜間の電気照明が新しく希少だった時代、貧乏人はロウソクを融通し合って使っていた。その後に電気が簡単に使えてタダ同然になると、人々の好みは逆転して、夕食のテーブルにロウソクを灯すのが豪華だと思われるようになった。 (P91)


工業時代、無限にコピーすることはできませんでした。インターネット時代、無限にコピーすることができます。コピーできるものは価値を失い、コピーできないものに価値がシフトします。


コピーが超潤沢にあるとき、それは無価値になる。その代わり、コピーできないモノは、希少化して価値を持つ。 (P91)


【書評(18禁)】『AVビジネスの衝撃』で、過去の栄光と現在の衰退状況、未来の行く末で述べたように、アダルトビデオそのものは違法コピーされ、価値を失うのは必然です。コピーできないのは、AV女優一人一人の存在です。



コピーできないモノ


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「生成的なもの」


本書ではコピーできない、人が求めている価値を「生成的なもの」とし、8の性質を提示しています。


  • 即時性
  • パーソナライズ
  • 解釈
  • 信頼性
  • アクセス可能性
  • 実体化
  • 支援者
  • 発見可能性 (P92)


「サービス」「経験価値」


これは、サービス工学・サービスマネジメントで語られている「サービス」や、マーケティング分野で語られている「経験価値」と同義ではないかと思います。以前、「サービス」の定義について、まとめていましたので、引用します。


「プロダクト」との違い
  • 同時性(Simultaneous)
  • 消滅性(Perishable)
  • 無形性(Intangible)
  • 変動性(Heterogeneous)

出典:藤川佳則2009


サービス品質
  • 正確性
  • 迅速性
  • 柔軟性
  • 共感性
  • 安心感
  • 好印象

上位ほど成果品質、下位ほどプロセス品質になる。事前期待のマネジメントが重要である。
出典:『顧客はサービスを買っている』


5つの経験価値
  • SENSE:五感に働きかける感覚的経験価値
  • FEEL:感情や気分に働きかける情緒的経験価値
  • THINK:創造性や認知に働きかける知的経験価値
  • ACT:肉体的経験価値とライフスタイル全般に働きかける行動的経験価値
  • RELATE(関係性):準拠集団や文化との関連付けに働きかける関係的経験価値

出典:『経験価値マーケティング』


「人間力」


そして、コピーできない価値の最たるものは、「人間力」です。

おそらく、ケヴィン・ケリーは本書のあと、東洋哲学・日本哲学の存在に、

それが西洋文明社会にも不可避であることに気づくでしょう。



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現在まだ流れていないもの


現在まだ流れていないものの代表例として、電子書籍を挙げています。


本が固定化を体現する四つの方法
  • ページの固定性
  • 版の固定性
  • 物としての固定性
  • 完結性としての固定性


これが流動化するということは、このようになるはずですが。


固定性に対抗する四つの流動性
  • ページの流動性
  • 版の流動性
  • 容れ物の流動性
  • 成長という流動性


現在の電子書籍は、せっかく電子化されたのにも関わらず、相変わらず固定化されています。


電子書籍の不可避な未来については、次章の「SCREENING」と合わせて解説します。



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