2年ぶりにZESDAのプロデュース・カレッジ(プロデュース・カフェ)に参加してきました。3年前に、このプロデュース・カレッジの仕組みを作った者の一人として、再び参加できたことは大いなる喜びです。
<イベント概要>
- 日時:2015年2月28日(土)13:00~16:00
- 場所:日本経済大学246ホール
- イベント告知サイト:http://kokucheese.com/event/index/258337/
- 主催:日本経済システムデザイン研究会(ZESDA)
田中さんとの出会い
ZESDAプロデュース・カレッジでのアクアビット・田中栄さんによる未来予測シリーズの第三回目となります。田中さんと最初に出会ったのは3年前。プロデュース・カレッジの前進、プロデュース・カフェの準備会となったプレ・プロデュースカフェで、田中さんにもご参加いただいていました。
- プレ・プロデュースカフェ(2012年9月10日)
また、2年前、ZESDAメンバーが田中さんに講演依頼に行く際、なぜか私も同行しました。その時、
田中さんは3つのメガ・トレンドを簡単に解説してくれました。
- サステナビリティ
- クラウド・コンピューティング
- ライフ・イノベーション
経験的に、一回のセッションですべてを講演いただこうとすると、聞くほうは消化不良になると分かっていましたので、「3つのトレンドがあるなら3回講演をお願いします」と軽口をたたいてお願いしたところ、なんと承諾いただけたではありませんか。
そうしてお願いをしておきながら、その後参加していないというのは悪いと思いまして、3回目となる今回、参加したわけです。
前置きが長くなりました。次に本題。
<株式会社アクアビットについて>
ライフ・イノベーション
3回のコースに分割していただいたものの・・・・それでも内容が濃すぎました。聞いたお話をすべて消化することができません。ましてや、ここから新しいビジネスアイデアを発案するというのも、なかなか難しかったです。ど同テーマで何回かに分けて講義を受け、ディスカッションしないと、いいアイデアはなかなか出てこないと思います。田中さんの網羅的な知識の広さと洞察の深さには敬服いたします。
復習しがてら、要点を列挙しておこうと思います。
<トレンド>
- 2003年、ヒトの遺伝子情報が解読された。主な応用分野は医療と食料。
- すでに約6000種類の病気の原因遺伝子が判明。アンジェリーナ・ジョリーは家族性乳がんにかかる確率が70%だと分かったので、乳房を切除した。
- 低分子医薬品(例:アスピリン)は化学反応で作る。。高分子の薬(例:インシュリン)はバイオの力で作る。
- 糖尿病の腎透析は500万円/年かかる。1970年949人、2011年304千人!
- 財政危機から、医療費負担の増加は免れない。50%負担になるだろう。
- 遺伝子組み換えによる人工生物:2倍の速度で成長するサーモン、羽のないニワトリ、寒さに強いトマト
- 飲料水や食料品の甘味料は加糖ブドウ糖液=原材料は遺伝子組み換えトウモロコシ
- 遺伝子組み換え食品が嫌だと言っても、免れることができないだろう。
<ビジネス機会・医療>
- 自由診療サービス(高額のカスタムメイドの医療サービス)が始まるだろう。
- 医院のチェーン店化が進むだろう。米国ではすでに進んでいる。DoctorsExpress、RediClinic
- 医療ツーリズム。タイのバムルングラード国際病院は年間40万人の外国人患者。
- ゲノム解析で対処医療から予防医療へ
- 血圧や血糖値などのライフログ取得、病気予防。
<ビジネス機会・食料>
- 耕作放棄地の強制集約・農地再生
- 農協改革、農協の指導権を廃止
- 農業のホワイトカラー化
- アクアポニクス~陸上養殖と植物工場の循環
- 微生物を使ったエネルギー生産・原料生産・資源回収
- 下水処理から天然ガス抽出
- 食の化学的合成
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