世界業界マップ2013-14
グローバル企業調査会
ダイヤモンド社 ( 2013-05-31 )
ISBN: 9784478023501


読書日記人気ランキング


業界地図本は、B2B業界でマーケティングを行う上で欠かせません。そして、もはや日本の業界地図だけでは意味をなさなくなっています。日本でのトップが世界でもトップの業界は国際競争力が高い業界といえ、一方、日本でのトップが上位10位まで入らないような業界は国際競争力が低いと言えます。そこで、世界上位10社のうち日本企業が何社入っているかをカウントし、どの業界が国際競争力が高いのかを炙り出してみました。


なお、本書の出版は2013年です。データは2011年のものが多いです。できれば最新情報が欲しいところなのですが、4年経った現在も新しい版が出版されていません。著者のグローバル企業調査会におかれましては、2017-2018年版の発刊を期待したいところです。


日本企業が世界トップ10社に3社以上入っている業界

  • 総合電機(日立製作所3位・パナソニック4位・ソニー6位・東芝7位・富士通8位・三菱電機9位)
  • 生命保険(日本郵政1位・日本生命4位・明治安田生命5位・第一生命8位)
  • 損害保険(MS&AD7位、東京海上8位、現SOMPO10位)
  • 自動車(トヨタ1位・ルノー日産4位・本田8位・スズキ10位)
  • 二輪車(本田1位・ヤマハ発動機3位・スズキ5位・川崎重工8位)
  • ゲーム(任天堂3位・グリー9位・DeNA10位)


まずは、日本企業が世界トップ10社に3社以上入っている業界から。電機業界が凋落していると言うものの、総合力で見ると日本は圧倒的に強いんですね。上位10社に他にどんな顔ぶれが入っているかというと、1位サムスン、2位鴻海、5位シーメンス、10位LGエレクトロニクスです。ここにGEやフィリップスが入らないのだけど、GEは既に総合電機とはカウントしないのかもしれません。フィリップスが入っていないのは謎です。


しかし裏返すと、総花的で強い領域にフォーカスできていない証なのかもしれません。


自動車、二輪車、ゲームが強いのは言わずもがななのですが、生命保険、損害保険も強いということは存じ上げませんでした。生命保険は日本郵政が第1位なんですね。


日本企業が世界トップ10社に2社入っている業界

  • 半導体(東芝4位・ルネサス5位)
  • 自動車部品(デンソー2位・アイシン精機5位)
  • 建設機械(コマツ2位・日立建機4位)
  • 通信(NTT1位・KDDI10位)
  • 広告(電通5位・博報堂DY7位)
  • 粗鋼生産高(新日鉄住金2位・JFE9位)
  • 紙・パルプ(王子5位・日本製紙7位)
  • アパレル(ファーストR7位・しまむら10位)


ここはほぼ順当だと思います。半導体は弱くなったと言われつつも、4位、5位と健闘です。ちなみに上位は、1位インテル、2位サムスン、3位テキサスインスツルメンツです。


日本企業が世界トップ10社に1社入っている業界

  • 銀行総資産(三菱UFJ FG 2位)
  • 証券取引所上場企業の時価総額(東京証券取引所4位)
  • クレジットカード総取扱高(JCB5位)
  • 太陽光発電の生産量(MW)(シャープ7位)
  • ソフトウェア(日立製作所10位)
  • 化学(三菱ケミカル9位)
  • タバコ販売本数(JT3位)
  • 空港利用者数(東京国際空港5位)
  • 海運の運航船腹量(商船三井10位)
  • 専門店(ヤマダ電機8位)


ここで意外だったのは、ソフトウェアでしょうか。パッケージソフトウェアだけでなく受託開発も含めてのものと思われます。


日本企業が世界トップ10社に入っていない業界

  • 資産運用残高(日本生命17位)
  • 会計事務所(上位4社のみ)
  • 携帯電話販売台数
  • パソコン出荷台数(上位5社のみ)
  • 防衛(三菱重工業23位)
  • 宇宙
  • モバイル通信の契約件数
  • 検索エンジン(上位5社のみ)
  • ブラウザ(上位5社のみ)
  • 建設(鹿島建設15位)
  • 石油(JX日鉱日石)
  • 金属資源
  • ビール(アサヒ13位)
  • 食品
  • 医薬品(武田薬品15位)
  • 高級ブランド
  • プロスポーツ(浦和レッズ/Jリーグ)
  • ホテル客室数(東横イン26位)
  • 航空輸送実績(ANA23位)
  • 航空貨物輸送量
  • 小売(イオン13位)
  • 外食


防衛・宇宙、モバイル通信の契約件数、検索エンジン・ブラウザなどが日本企業の出番がないのは致し方ないとして、建設、石油、ビール、食品、医薬品、小売も全然上位に食い込めないのは意外です。石油や小売など、買収を繰り返して企業が大きくなったと思うのですが、世界ではもっと巨大なのですね。


日本企業が全然歯が立たないのだなと思った業界が、資産運用、高級ブランド、プロスポーツ、ホテル、外食など。これらの領域は、欧米の成功モデルを持ち込めば、日本国内では下剋上を起こせると思うのです。


訪日外国人が増えているのですから、本来的には高級ブランド、プロスポーツ、ホテル、外食などは、もっと産業化してもよい領域だと思うのですが、いかがでしょうか?


読書日記人気ランキング


「会社四季報」業界地図 2018年版
東洋経済新報社
東洋経済新報社 ( 2017-08-25 )
ISBN: 9784492973264


日本国内業界地図は、先月、最新版が発刊されました。



↓↓参考になったらクリック願います↓↓
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村