配線略図で広がる鉄の世界
井上 孝司
秀和システム ( 2009-02-25 )
ISBN: 9784798022000


一昨日の読書会での紹介を受けて、配線略図について、簡単に触れておこうと思います。配線略図というのは、線路と線路のつながりを直線と記号を用いて表したものをさします(Wikipediaより引用)。



立体交差の例

山手線と京浜東北線

普通の複線では、上下線路は並行に走ります。しかし、交差することもあります。たとえば、山手線と京浜東北線は、品川駅と田町駅の間で立体交差します。京浜東北線の東京駅方向の線路が山手線外回りの線路跨ぎます。これにより、品川駅では山手線ホームと京浜東北線ホームは別々ですが、田町駅~田端駅間は、同じ行先方向で同じホームになり、乗り換えしやすくなっています。


中央線快速と総武・中央緩行線

中央線快速と総武・中央緩行線も同じような立体交差があります。御茶ノ水駅では行先方向別に同じホームですが、御茶ノ水駅の東側では線路が立体交差し、快速線は神田へ、緩行線は秋葉原へ向かいます。



ぐっときますね。(音声注意)


西側も同様に立体交差し、快速線が南側、緩行線が北側を走ります。ところが、今度は市ヶ谷駅と四ツ谷駅の間で立体交差し、快速線が北側を走ります。


快速線と緩行線は、御茶ノ水駅では乗り換えが簡単ですが、四ツ谷駅、新宿駅、中野駅以西では階段を上り下りしないと乗り換えができません。新宿駅はまだよいとしても、四ツ谷駅と中野駅以西は行先方向別に同一ホームであってほしいものです。もっとも、四ツ谷駅や中野駅の構造を考えると、立体交差化がちょっと難しそうなのと、JRにそこまでのモチベーションはないのだと思いますが。


立体交差化のモチベーション

京急蒲田駅

では、どういう時にモチベーションが出るのか。例えば京急蒲田駅がよい例です。京急羽田線が空港に乗り入れ、横浜方面へも直通電車を走らせるために、京急蒲田駅を大改造しました。


糀谷駅から京急蒲田方向を見る
credit : 成瀬真幸さん via Hatena Fotolife (license : CC BY-SA)


福島駅

同じような構造で「すげー」と思ったのが福島駅です。新幹線と東北本線の線路から奥羽本線に線路が伸びていきます。山形新幹線を開通させた時にそういう構造になったはずです。


池袋駅

他にも池袋駅。過去のことは詳しく知らないのですが、埼京線ができる前、池袋駅~赤羽駅間は赤羽線と呼ばれていました。山手線の外側の路線のため、池袋駅では山手線より西側にホームがあったはずです。しかし現在は東側にあり、やはり池袋駅の北側で、山手線と埼京線は立体交差しています。


この東側の線路(池袋駅から大崎駅まで)は元々貨物線でした。貨物線を旅客化し、赤羽線を延伸して埼京線にし、この二つの線路を接続するために、ホームを東側に移動させ、立体交差の工事をしたはずです(詳しくは知らないので、間違いがありましたらご指摘ください。)



二子玉川駅

そんなことはあちこちで起きているはずで、東急大井町線が溝の口まで延伸する際にも、記憶に間違いがなければ、二子玉川駅も大工事をしたはずです。

二子玉川はそれほどの工事はしていないと指摘を受けましたので訂正します。写真見て気づいたのですが、上りホームの西側の線路からも大井町線へ線路が伸びているため、通常より複雑に見えるみたいですね。



配線に興味を抱いた経緯


以上、本書を読んだわけではありませんので、これらの駅が取り上げられているかどうかは知りません(読書会で話題になったのは、品川駅~田町駅間と京急蒲田駅のみ)。


たぶんこのこだわりは、小学校時代から持っていたと思います。子どもの頃、電車に乗っては黙って外を眺めていました。だいたい見ていれば、諳んじてしまいます。立体交差というのは特殊ですので、覚えやすいです。他にも覚えやすい構造は特殊な追い越し線です。


特殊な追越線

通常、東海道新幹線でのぞみが通過する駅は、通過する線路が真ん中で、停車する線路は外側、ホームはその外側という構図になっています。しかし、三島駅だけは追越線が外側を走っています。これはたぶん、三島駅折り返し運転の事情からだと思います。


  • 静岡駅:上りホーム・上り停車線・上り追越線・下り追越線・下り停車線・下りホーム
  • 三島駅:上り追越線・上り停車線・ホーム・下り停車線・下り追越線(あってる?)


西武池袋線練馬駅

西武池袋線の練馬駅は、上下線で島型ホームが2つあるのですが、都心方面へは内側を地上の西武池袋線、外側を地下に向かう西武有楽町線が使います。そのため、練馬駅に停車しない特急・急行の追越線は、さらに外側に配置されています。


  • 練馬駅:北側:上り追越線・上り有楽町線・上りホーム・上り池袋線・下り池袋線・下りホーム・下り有楽町線・下り追越線:南側



総括

普通の人はそんなことまで諳んじていないと思うのですが、私はどうしても気になって諳んじてしまうのです。ということで、本書は読んでいませんので、読みたいなぁと思った次第です。



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