シャワーを浴びる女性

注)私の妄想の中のイメージです。本書とは全然関係ありません。


願力 愛を叶える心
長谷川 理恵
マガジンハウス ( 2012-06-08 )
ISBN: 9784838724611


私の悪女趣味も高じてきておりまして(悪女本リストは文末参照)、次なる悪女本を検索していて出てきたのが、長谷川理恵さんの自叙伝です。Amazonレビューでは大変な酷評のされよう。たとえば、トップレビューはこんな感じです。


マスコミにプライベートを追っかけられることは嫌う素振りをするくせに、金になるならいくらでも吐き出す。

相手の立場を全く考えない愚行。

読んでいて面白い暴露本なら歓迎だ。

でもこれは不快感しかない。

醜い。

どんなに外見を磨いても、著者の醜さしか伝わってこないのだ。

こんな醜い女を嫁に選べる男もいるのだから世の中は広い。


実は、彼女のことは、石田純一氏の不倫相手だったということ以外、ほとんど知りません。石田純一氏が彼女との不倫のことを、のろけたり茶化したりする場面はテレビで何度が見たことがありましたが(今ではバラエティ番組はほとんど見ませんが、以前は世間並み程度に見ていました)、長谷川理恵さん側の証言は聞いたことがありませんでした。もちろん彼女が出ていたという女性誌であるCanCamやOggiも見たことがありません。顔すらほとんど知りませんでした。


世間でバッシングされているものの、それは本人の証言を欠いた一面でしかないと思います。なので、読み始めた時も中立的な気持ちで読みましたし、読後感も、なぜそんなにも叩かれるのか、逆に不思議なくらいです。


本書の構成

<目次>

プロローグ 私たちを選んでくれて、ありがとう

1 バブルの残り香

2 イギリス、全寮制高校

3 バッシング

4 貪欲な女

5 1日だけのフィアンセ

6 魂を感じて

7 因果応報

8 プロポーズと指輪事件

9 幸せ探し

エピローグ 人生のイメージ


目次構成はこんな感じなのですが、1と2だけ時間順序がひっくりかえっていまして、1は大学生でミスキャンパスに選ばれCanCamデビューしたころの話。大学1年のようなので、1992年でしょうか。私が就職した年なのでよく覚えていきますが、バブルは崩壊していたものの、ジュリアナ東京というディスコが健在で、アッシー君やミツグ君も健在でした。当時をご存知の方は、要はそんなたわいもないお話です。


2は高校生時代の話。初彼ができるものの、彼の転校で立ち消えに。3は専属モデルとして大学卒業後も働き続ける話で、その中で石田純一氏との出会いがあったという話。4の「貪欲」というのは、マラソンへチャレンジしたことや、野菜ソムリエの資格を取ったことなど。その後石田氏と別れ、5はサーファーの彼氏。プロポーズされた翌日に事故死をしてしまう。6は傷心の時代。7は神田正輝氏との出会いから破局まで。ちなみに本書ではお相手の名前は一切出てきません。芸能関係に疎い私がこの交際相手が神田氏だと知ったのは、読書後にネットで検索してからです。8は現在の夫との出会いと結婚、そして9は本書の総括という位置づけです。


「願力」とは


彼女の良いところは、自分の夢を語ること、周囲に伝えることではないでしょうか?それを彼女の言葉で『願力』と言っています。本書の出版が2012年6月。4月に妊娠が分かったとのこと。冒頭の書きっぷりから、妊娠が分かってから本書を書くことになったようで、わずか1ヶ月ほどの間に執筆したことになります。文筆家ではない方がいきなり短期間で自叙伝を書くのは難しいと思いますので、本編は恐らく口実筆記でゴーストライターの方が書き、前書きと後書きだけご本人の言葉で綴っているのではないかと推察します。その前書きから引用します。

初恋から数えるといままで多くの恋をしてきた。楽しい恋もあれば、悲しい恋もあった。失恋でズタズタに傷ついたこともあったし、相手を傷つけたことも。あのいろいろな経験もすべて、赤ちゃんに選ばれる私になるための準備だったのだ。

前書きのこの言葉は、恐らく妊娠前期の彼女の偽らざる気持ちを表わしているのだろうと思います。「赤ちゃんが欲しい」という気持ちも「願力」という言葉で説明しています。あらたな命を宿した女性のこうした気持ちは、尊いものだと思います。


彼女の欠点とその自覚


強いて彼女の欠点を述べれば、本書を書いた時点でもおそらく自覚されていないのですが、ご自身が思っている以上にお嬢様育ちであること。父親の海外転勤とは言え、海外で寄宿舎の高校に通っていたとのことで、それなりにお金がかかります。


モデルになって芸能人と接するようになってから自分が派手になったと述べているのですが、いやいや、寄宿学校に通っていた時点で十分お嬢様だし、その自覚がなかったことが、世間から鼻持ちのならない女だと見られる原因だったのではないでしょうか?


しかしそれでも、悪女に誘惑されたいという願望を持っております私としては、そんなバッシングされるほどのことではないと思いました。冒頭のAmazonレビューの「金になるならいくらでも吐き出す。」というのも、まったくの的外れで、本書の印税は彼女の本業での収入と比べればたかが知れています。中立な気持ちで読んだ私には、金のためとか、炎上マーケティングとか、そんなふうには感じられませんでした。


それまでチヤホヤされ続けてきた人生の中で、自分の欠点を指摘してくれるのが現在の旦那さんとのこと。性格というのは簡単に変えられるものではないと思いますが、指摘されて自覚できているようなので、彼女のこれからの人生には、私は素直にエールを送りたいと思います。



関連リンク


ご本人関連と旦那さん


バッシング系

取材者は、噂に過ぎないことに労力を費やす訳がない。グレーな部分があるから追跡し、真実を見いだそうとするのだ。


このようにバッシングしているこの芸能レポーターの武藤まき子さん。別のところでは「芸能リポーターの武藤まき子から「私達の仕事がなくなるから」との理由で「ブログをやめろ」と言われたことを明かした海老蔵」と批判されています。結局この程度の人物がバッシングの急先鋒になっているだけのことで、だから、私はくだらない芸能関連記事はほとんど読みません。


神田さんと子作りしていたことまで暴露しています。


ふと疑問に思うのだけど、上の二人はどちらも、長谷川理恵さんが避妊していなかったことを暴露したことを槍玉に挙げているのですが、4組に1組の割合でできちゃった結婚の時代、避妊していないことの暴露がそんなにいけないことなのでしょうか?なんとなく、非モテ系のやっかみに聞こえてしまいました。


【書評】悪女シリーズ


image from pixabay.com under license of P.D.



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