<目次>

まえがき

第1章/ビジネスパーソンのメンター・白洲次郎

第2章/プリンシプルとは何か

第3章/演じることが苦手な日本人

第4章/プロフェッショナルとアマチュアの違い

第5章/「英会話」という言葉の呪文

第6章/白洲が教えてくれたダンディズム

第7章/いやな男だが頼りにはなる

第8章/プリンシプルの本質を問う - 考えることの大切さ



この本はすごくいい。現在第4章を読んでいる最中ですが、複数本の書評が書けそうです。


著者の青木高夫さんは、朝活読書サロンのマダムのご主人です。そんなきっかけから読むことになりました。歴史オタクの私ですが、白洲次郎については、近年クローズアップされましたので名前は知っていたものの、実はよく知りませんでした。


白洲次郎は、イギリスに留学経験があり、英語での交渉力が買われて、太平洋戦争終結後、日本国憲法草案にあたり、GHQとの交渉役に駆り出されます。本書の著者・青木さんもまた、自動車会社で輸出業務に携わり、外国人との交渉に当たります。白洲次郎の著書には言葉足らずのところがあって、青木さんが自らの経験を踏まえ、ビジネスパーソンに必要な素養を解説していきます。


  • プリンシプル(それだけは譲れねえ信条)
  • アフェクテイション(感情的にならず役割を演じること)
  • アマチュアリズム(紳士のフェアプレイ精神)


新卒時の就職先が外資系だったこと、西洋人との契約交渉や取引、イギリス領だったシンガポールでの駐在といった経験のある私にとって、青木さんの白洲解釈が非常によく分かります。


海外と交渉が必要な一部の日本人と不要なほとんどの日本人


白洲次郎の奥方の白洲正子は、著書で白洲次郎と反対のことを述べます。

(白洲は)現代の日本人にプリンシプルが欠けているのが我慢ならなかったのである。諸外国の不信を招いたのも、そのためだと彼は思っていたが、私に言わせれば、もともと日本人はプリンシプルなんか持ち合わせてはいないので、それで万事円くおさまっていた。(『遊鬼ーわが師わが友』新潮文庫)


日本人にはプリンシプルがないから問題だと言う白洲次郎。

日本人にはプリンシプルなど不要だと言う白洲正子。


この議論って、昨今話題の冨山和彦氏提唱のグローバル経済&ローカル経済、グローバル教育&ローカル教育論や、成毛眞氏提唱の9割の日本人には英語不要論と同じではないですか?まとめるとこういうことです。


海外(主に西洋)と交渉が必要な一部の日本人

  • 英語が必要
  • プリンシプルが必要

海外との交渉が不要なほとんどの日本人

  • 英語は不要
  • プリンシプルは不要



プリンシプル要る要らない


ルールよりもプリンシプル


そして、2000年代以降、日本企業は、株主経営や短期利益重視、コンプライアンスや内部統制といった西洋式の経営手法を導入したために、競争力を失ってしまったのではないか?と思っていたのですが、青木さんが解説するプリンシプルを理解することにより、なぜそうなってしまったのか、腑に落ちました。


プリンシプルとルールについて、プリンシプルが上位概念であって、ルールが上位ではない。守るべきはプリンシプル。


コンプライアンスや内部統制は、本来プリンシプルである、そう気づくと、これらを守らなければならないルールとはき違えてしまったために、飛んだ過ちを犯したことに気づきます。ルールで縛られると、柔軟性や応用力を失います。日本企業が競争力を失ったということは、そういうことではないでしょうか?


2000年代以降導入された西洋流の流儀は、今一度定義しなおしが必要なのでしょう。本書の『~ビジネスの教科書』というタイトルは、まとこに直球ストライクのタイトルです。


書評2へつづく。



推敲時間:36分


書評読み比べ


あとで追加します。



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