毒を盛られた死刑囚を見つめるクレオパトラ(Alexandre Cabanel作 1887)

クレオパトラ

image from Wikipedia lic:P.D.



dain氏のスゴ本オフ「2014ベスト」まとめで見つけました。悪女ものとなれば、読まずにはいられません。ひきつづき、おすすめ悪女本があれば、こっそり教えていただきますようお願いします。


<目次>

ルクレチア・ボルジア/15世紀イタリア

エルゼベエト・バートリ/17世紀ハンガリア

ブランヴィリエ伯爵夫人/17世紀フランス

エリザベス女王/16世紀イングランド

メアリ・スチュアート/16世紀スコットランド

カトリーヌ・ド・メディチ/16世紀フランス

マリー・アントワネット/18世紀フランス

アグリッピナ/1世紀ローマ

クレオパトラ/前1世紀エジプト

フレデゴンドとブリュヌオー/6世紀フランク

即天武后/7世紀中国

マグダ・ゲッベルズ/20世紀ドイツ


本書と著者の略歴


本書の単行本の初版は、1964年とのこと。出版社は桃源社とのことで、1981年に廃業したとのことです。そして、1982年に河出書房新社から文庫化され、廃刊をまぬがれたようです。その河出文庫版ですが、なぜか二種類の装丁があります。そして私が読んだのは、2003年の文春文庫版です。


著者の澁澤龍彦さん。1987年に亡くなられています。Wikipediaによると、妖人奇人、黒魔術、毒薬、サド侯爵夫人など、おどろおどろとした世界の歴史を描いたようです。


世界の悪女はスケールがでかい!


さて、話を本題に戻しまして、本書では、目次にあるとおり、13人の世界の悪女が取り上げられています。


日本で悪女と言えば、応仁の乱の原因を作った日野富子や豊臣家を滅亡させた淀君の名前が挙げられますが、世界の悪女は、とてつもなくスケールがでかい!日本からは1名もエントリーがなく、中国から唐時代の即天武后がエントリーしていますが、ほかは全てヨーロッパ人です。悪女のスケールにおいて、日本の悪女は、世界の悪女には到底敵わないようです。


13人の悪女の中から、男を翻弄しつつ歴史を動かしたという点では、16世紀のスコットランド女王のメアリ・スチュアートとクレオパトラ7世、殺害した親族の数では即天武后が悪女中の悪女と言えそうです。


クレオパトラ7世


その中でも、私が一番魅せられてしまった悪女は、クレオパトラ7世でしょうか?紀元前プトレマイオス王朝最後の女王です。後世に描かれた絵画の影響か、どうしても官能的な艶姿を思い浮かべてしまいます。


衰退していくプトレマイオスにおいて、隆盛きわまりつつある新興国ローマの後ろ盾を得るべく、ローマの最高実力者ジュリアス・シーザーを誘惑して謀略した上で、シーザーの子を生みます。この時(紀元前47年)、クレオパトラ22歳、シーザー53歳。


しかし、シーザーが暗殺され三頭政治が開始されると、今度は三頭の一人マルクス・アントニウスを手玉に取り、やはり子を産みます。この時(紀元前39年)、クレオパトラ30歳、アントニウス44歳。残念ながら、アントニウスはライバルのオクタウィアヌスに破れて敗死、クレオパトラも乳房を毒蛇にかませて自殺し、クレオパトラの死をもってプトレマイオス朝は滅亡しました。


クレオパトラを題材にした映画・本


クレオパトラを題材にした映画はいくつかあるようですが、1963年のエリザベス・テイラー主演の『クレオパトラ』が見たくなりました。エリザベス・テイラーの妖艶さがたまりません。



クレオパトラ [DVD]
エリザベス・テイラー, リチャード・バートン,
レックス・ハリスン, ロディ・マクドウォール
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
( 2014-05-16 )


クレオパトラを題材にした本といえば、シェイクスピアの戯曲、『アントニーとクレオパトラ』があります。大学時代に読んでいたはずなのですが、内容はすっかり忘れてしまいました。


アントニーとクレオパトラ (新潮文庫)
ウィリアム シェイクスピア
新潮社 ( 1972-03-07 )
ISBN: 9784102020104

クレオパトラの死(レジナルド・アーサー作 1892年)

絶世の美女と言われたクレオパトラ

image from Wikipedia lic:P.D.


関連リンク


【書評】男を惑わす悪女シリーズ


二階健の『世界悪女物語』


書評読み比べ

「帝國辺境伯のためいき。」の書評、秀逸です。


他の方の書評を読んでいて気づいたのですが、私のこの記事は、全然書評になっていませんね^^;


他の方は一様に口をそろえてエルゼベエト・バートリが最大の悪女だと言います。残忍性という意味ではそうでしょう。ただ私はどちらかというと「男を虜にし国を滅ぼす女」として悪女をとらえています。その点では、クレオパトラ7世とメアリ・スチュアートが私にとっての悪女ということになります。



↓↓参考になったらクリック願います↓↓
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村