ロボット-人工知能-コンピューター科学
ロボット-人工知能

photo credit : geralt via Pixabay (license : CC0)


ビッグデータ・人工知能・ロボットの未来?


ビッグデータ解析、人工知能(AI)、ロボット。これらのキーワードが2010年代半ば、バズワードとして賑わせています。マイクロプロセッサ・通信デバイスはデスクトップパソコンやノートパソコンを抜け出し、携帯電話・スマートフォンだけでなく、ありとあらゆる機器やそれ以外のモノにも搭載されつつあります。そから生成されるデータをクラウド上のコンピュータに集積し、データ解析を施し、人口知能やロボットと呼ばれる応用分野へ適用しようと、いろんなメーカー、いろんなサービス企業が虎視眈々と狙っています。


しかしちょっと待てと。

いいのか、そんな近視眼的な発想で。


「情報」というものをもっと広くとらえ、もっと深く洞察することは必要ないでしょうか?


情報通信の歴史を学ぶ


「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」の通り、我々が広く深く「情報」を洞察する上で、「情報」の歴史そのものを振り返っておくことは、多くの学びがあるのではないだろうか、そんなふうに思うのです。


某IT企業の方より、社内で読書会を開催できないか?という相談を受けています。その相談者は、読書をしない人たちに危機意識を持っているとのこと。


もし、冒頭パラグラフの視点でしか情報通信を語れないとすれば、そこで待ち受けているのはレッドオーシャン市場。業界の8割以上の人が同じことを考えているわけですから。敗退する確率は高く、たとえ敗退しなくても競争激化のため利益を確保することも難しいでしょう。


他人と同じことを考えていてはダメ。自分自身のユニークネスを身につけないと。私はその解の一つは読書にあると思っています。


年間読書数100冊以上の人は、4%以下しかいません。年間100冊の読書をこなせば、大勢の一人ではなく、少なくとも4%以下の少数の賢者の仲間入りができます。


情報サービス産業協会の統計によると、情報サービス産業の就業者数は約100万人です。その4%は4万人です。直感的に、これから紹介する本を業界の人が4万人も読んでいるとは思えません(発行部数などから類推して1万人以下)。読めば、かなりのユニークな知見を得ることになるのではないでしょうか?



歴史ある「情報通信」産業の企業は?


歴史が極めて浅いGoogle、Amazon、Facebookなどは、一旦取り除きましょう。AppleとMicrosoftがだいたい40年ですが、これも除きましょう。IT業界の中の方であれば、IBMやHP、日本であれば富士通、NEC、日立、NTT当りが思い浮かぶかもしれません。


歴史を俯瞰し、広く深くとらえた場合、以下の企業が、歴史をけん引した代表的「情報通信」産業と言えます。()内は、それに対応する日本企業です。


  • 損害保険のロイズ(東京海上日動火災)
  • 銀行のJPモルガン(三菱東京UFJ銀行)
  • 世界最古の中央銀行イングランド銀行(日本銀行)
  • ニュース配信会社・ロイター通信(共同通信・時事通信・電通)
  • 世界最古の電話会社:AT&T(NTT)


AT&TやNTTはともかく、えっ?銀行や広告代理店?と思うかもしれません。銀行を情報通信産業だと理解すれば、巷で賑わせている「ビットコイン」や「ブロックチェーン」なるものが、何を意味しているのか、より深く洞察できるのではないでしょうか?


19世紀にこれらの企業が興り、そして現在でも業界をリードしています。これらの企業が情報通信技術とどう向き合ってきたかを知ることは、これからの情報通信技術の未来を考える上で参考になるのではないでしょうか?


情報通信の歴史を俯瞰する良書2冊


私がこの視点に気づいたのは、以下の2冊に負うところが大きいです。『ヴィクトリア朝時代のインターネット』は5年前に読了した本ですが、19世紀の情報通信技術を知った時、21世紀に我々が遭遇している局面と同じであることに気づきました。さらに『〈情報〉帝国の興亡』を読み、グーテンベルクの時代まで遡った時、その理解は広がり深まりました。


読書会といえども、さまざまな種類のものがあります。IT業界の中での読書会がどのようなものになるか分かりませんが、もし「課題図書」を設定する類いの読書会であれば、以下の2冊を課題図書として提示したいと思います。


ヴィクトリア朝時代のインターネット
トム・スタンデージ
エヌティティ出版 ( 2011-12-21 )
ISBN: 9784757102996



おまけ


上の2冊を押さえた上で、このケヴィン・ケリーの本を読むと、ぱーっと未来が拓けるような気がします。




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