人口の世界史
マッシモ リヴィ‐バッチ
東洋経済新報社 ( 2014-02-28 )
ISBN: 9784492371169

<目次>
  • 第1章 人口成長の空間と戦略
  • 第2章 人口成長:選択と制約の間で
  • 第3章 土地・労働・人口
  • 第4章 秩序と効率をめざして:近現代ヨーロッパと先進国の人口学
  • 第5章 貧困国の人口
  • 第6章 将来展望


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きわめて専門的・包括的な世界人口の歴史書です。有史以来の人口推移と増減理由を、統計的に分析します。


本書を見つけたのは、ライフネット生命の出口治明さんの書評です。出口さんには一度講演をお願いしたこともあり、そんなことで出口さんの書評を購読していました。なるほど、人口統計分析を生業にしている生命保険会社の経営者らしい選書です。シミルボンにて世界史書評の連載を続けることに決めましたので、過去の積読リストを洗いなおして、本書を読むことにした次第です。


本論に入る前に、本書での気づきを2点挙げます。


1.1929年の大恐慌は、人口増加の原則が原因である。

両大戦間期の人口増加の減速がおそらく需要水準に影響を与え、過剰生産と失業を生み出したのである。 (P172)

2.近現代に死亡リスクが減り寿命が伸びたことによって、返って早期に子どもを失うことが希少となり、悲しみが増えたこと。

今日の人口が100年、200年前に比べてはるかに「経済的」であり効率的である一方で、新たな弱点を抱えることとなった。

死亡の場合、人口面での秩序が増したといっても、混乱のリスク(早期に子どもや親を失うこと)を完全には消滅させることができず、まさにそのような出来事が稀であるがゆえに、残されたもにとっての痛手はいっそう大きい。家族は構成員が減り、それゆえにリスクに直面すると脆くなった。 (P161)


世界一の長寿を達成し、一方少子化で悩んでいる日本は、特にこの悲しみが大きいのかもしれません。


つづきはシミルボンで。

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