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「ショートショートの神様」こと星新一。ちゃんと読んだのははじめてかもしれません。文体が特徴的なので何度か読んだ記憶があるものの、具体的にどこで何を読んだかはほとんど覚えていませんでした。


星新一は生涯で1001編以上のショートショートを生み出したと言われます。その中で、本書は36編を扱います。そのうちの一つが『盗賊会社』です。


本書は2017年12月20日の品川読書会で出会いました。その時は、『装置の時代』、『無料の電話』を紹介しました。ここでは36編の中から、3編について紹介します。


ショートショート紹介

『新しい社長』

近未来、人間型ロボットが活躍します。疲れ知らずということもあり企業の経営までも手掛けます。しかし、ロボット社長の下で雇われているは人間。人間がロボット社長にこき使われます。


子どものころには、よく夢のような話を聞かされたものだった。未来になれば、だれもがロボットを使って、のんきに楽に仕事をするようになるだろうと。輝かしく楽しい未来図だったな。

しかし現実はどうだ。まったく無責任な予言で、夢は夢でも逆夢になってしまった。こっちはロボットの命令どおり、ただただ、ひたすら働くだけなのだ。 (P19)


『明日は休日』

近未来、ついに人類は労働から解放されました。ありとあらゆる生産活動は完全にオートメーション化されました。そして人類が欲したのは・・・・勤労感を味わう睡眠薬。シュワルツェネッガー主演の『トータル・リコール』では、火星旅行の夢を見ました。しかし本編では、働く夢を見ます。勤労感を味わうからこそ、休日が有意義になります。


人間から休日を取ったら、なにが残る。あくまで、まもらなければならない。そのためには、ほかの日々に薬を飲んで、勤労感を味わわなければならないのだ。 (P50)


『長い人生』

この作品も近未来を扱います。ついに人類の寿命は200歳を突破しました。200歳でも現役で働くことができます。しかし、その代わり・・・課長に昇進できるのは平均90歳。主人公は50代ですが、課長に昇進は、遠い将来なのです。


「(中略)わたしはまともに働いて、課長の地位に少しずつ近づいているつもりでも、それ以上の速さで寿命がのびている。地位はわたしをおいて、どんどんむこうにいってしまう。ああ、ああ・・・」 (P226)


考察


新潮文庫の本書自体は1985年の出版ですが、紹介されているショートショートの発表は1968年。その時点で働くロボット、完全オートメーション、寿命の長期化を描いており、星新一は「未来を予言した」と言われる所以です。




ちょっと気になりますね。


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