所属する政党が消滅した政治家は保身に走らざるを得ない
所属する政党が消滅した政治家
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大河ドラマを見ていて思うのは、戦国武将というのは「大義」や「恩」よりも「保身」で動くということ。特に今年の『おんな城主 直虎』は、保身シーンが冴えています。


過去20年ぐらいの大河ドラマのうち、戦国時代を扱ったものを新しい順にふりかえってみると、真田幸村、黒田官兵衛、浅井三姉妹、直江兼続、山本勘助、山内一豊、前田利家、徳川家康・秀忠、毛利元就、豊臣秀吉。三大英傑、大大名、またはその家臣・家族が主流です。昨年の真田幸村と今年の井伊直虎は異例で小領主でした。


小領主であるがゆえに周りに翻弄されてしまいます。井伊直虎は、今川、武田、徳川に翻弄され、劇中の今川家臣団も今川が衰退すると武田や徳川に離散しました。真田幸村も同様で、織田信長が亡くなった途端、信濃の国衆は、徳川・北条・上杉の間で右往左往しました。


大河ドラマでは、お家のため、生き残るため、という言葉がよく出てきます。家族や家臣に対する愛情に溢れて美しい物語を奏でるわけですが、では領民に対してそこまでの愛情があるかというと、少し疑問に思います。官兵衛は播磨から九州へ、兼続は越後から会津・米沢へ、一豊は尾張から近江・掛川を経て土佐へ、利家は尾張から越前そして加賀へ。出世をするとともに元の土地を離れ、新天地へ赴きました。


家族や家臣に対しては愛情があっても、必ずしも領民に対して愛情深いわけではないようです。出世街道を歩むならともかく、まわりを大大名に囲まれた小領主は、その時々の打算で誰につくかを決めなければなりません。保身です。大義や恩ではありません。


そういう人の性を知ると、政治家の保身行為も極めて合理的に見えます。


選挙戦が始まる前の民進党はかつての勢いをなくした今川家のようなものです。崩壊カウントダウンとなっては、無所属で当選できる自信のある者以外、逃げ惑って周りの大樹に寄りかかるしかありません。民進党より大きな党は自民党だけです。しかし、自民党は現職と次の候補は内定していて席が埋まっているので、昨日までの敵が入る隙間はありません。必然的に、希望の党に頼らなければならなくなります。たとえ自らの政治信条を曲げても。左派政治家に救いなのは、枝野という救世主が表れたことでしょうか。


ということで、いいじゃないですか。政治家が少しぐらい政治信条を曲げたって。そして国民のほうも、そう割り切って政治家を見たほうがいいかもしれません。人間の性を知るにつけ、そう思った次第です。


しかし、希望の党が首班指名を誰にするかを決めないこと、小池知事誕生に貢献した音喜多都議会議員が、小池氏を批判して都民ファーストを離党したことにより、混迷を極めてきました。希望・維新を含めた大連立になるかもしれませんし、希望・維新が石破を首班指名にするという声もあり、自民党分裂を誘発するかもしれません。国会初日の首班指名まで、どの党とどの党が組み、どちらが勝つのかが不透明になってきました。まるで関ヶ原の戦いの様相です。


おんな城主 直虎 三
森下 佳子, 豊田 美加
NHK出版 ( 2017-06-27 )
ISBN: 9784140056844


ちょうど今川家が崩壊して、今川家臣団が右往左往するあたりが描かれています。



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