一昨年、地方経済・地方社会の在り方を論じた二冊の本、増田寛也氏の『地方消滅』と冨山和彦氏の『なぜローカル経済から日本は甦るのか』。この二人が出会って生まれたのが本書です。ボリュームが少なく、わりとさくっと読めました。


<目次>

まえがき 増田 寛也

第1章 消滅危機の実態とチャンス

第2章 L型大学から地方政治まで

第3章 地方発イノベーションの時代

あとがき 冨山和彦


地方は人手不足


『地方消滅』では、地方では都会より先に生産人口の減少に遭遇していることを説いたわけですが、本書でははっきりと、「地方は人手不足」と述べています。にもかかわらず、賃金上昇が起きていません。本質的に、労働生産性の向上しかないわけです。しかし、地方が労働生産性を向上できなかった原因は、補助金漬けです。


補助金があったおかげで、低い生産性の産業や仕事が温存されて今日まで生き残ってしまいました。補助金はカットまたは廃止し、生産性の低い産業・企業は退場いただくしかありません。それを冨山氏は


「強きを助け、弱きを退かせる」


と表現します。


地方発のイノベーション


地方の人手不足は極まっているとのこと。冨山氏は、東北を中心とした地方交通会社を統合した「みちのりホールディングス」という会社を作りましたが、バスやタクシーの運転手が圧倒的に不足しているとのこと。人手不足を解消するには、昨今話題の技術である自動運転、ドローン、人工知能、IoTなどを活用して生産性向上やイノベーションを図る絶好の機会ではないかと提言しています。自動運転やドローンは、都会では危険ですが、地方の貨物輸送であれば、危険性を圧倒的に減ずることができます。


地方は、補助金のおかげで生産性が低いまま温存されてきてしまっているわけですから、裏を返せば、伸びしろが大きいということになります。冨山氏は、最新技術を使って生産性を向上させれば、夫婦あわせて年収500万円ぐらいのビジネスを創出することができ、その結果、地方で子育てができる若者世代が増えるだろうとしています。



人手不足とイノベーション



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