目次
- 桜の季節と、リノリウムの温度
- 最初で最後の夏休み
- 君とロミオとジュリエット
- そしてもうすぐ、春が来る
『君の名は。』を彷彿させるような美しいジャケットの本書。高校生の純愛物です。思わず泣けてしまいました。高校生の恋愛で泣けてしまうとは・・・・
ネタバレをしてしまうのは申し訳ないので、話のあらすじは「BOOK」データベースより引用します。
大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。彼女の名前は、渡良瀬まみず。余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り…「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間が再び動きはじめた。今を生きるすべての人に届けたい最高のラブストーリー。
この本は、愛とは何かを教えてくれる。生きる力を与えてくれる。
高校生の時分、気になる異性はいても、愛とは何かを分かっていなかった。大学生になってさえも、好きな人はいても、やはり今からふりかえれば、愛とは何かを分かっていなかった。
「好き」や「恋」は自分が主体。「愛」は相手が主体。相手を気遣う心。そのようなことを読んだり聞いたりしたことはよくあることだと思う。
しかし、本書の読後感でいえば、愛とは生きる力を与えることなのだと思う。
仮死状態のジュリエットを演じる岡田卓也とロミオを演じつつ本当に号泣する香山彰のシーンがよかった。屋上でのまみずの生きたいという告白がよかった。まみずが卓也に生きる意味を与えてよかった。
今気づいたのだけど、著者の2冊目の本が出ていました。
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