読書日記人気ランキング


清原和博氏の本(雑誌)を読むのはこれで3冊目になります。


【書評】『 Number(ナンバー)930号 清原和博「告白」』 : なおきのブログ
【書評】『密売』~清原和博氏及びファンへの謝罪 : なおきのブログ


雑誌『Number』、『密売』とも、重い鎧を脱いだ素顔の清原がいました。そして本書でも。


本書を読んで分かったことは、清原は才能がありながらもプロになり切れなかったということです。桑田真澄、松井秀喜、王貞治にはあって清原和博に欠けていたもの。それを一言で言えば「自己マスタリー」です。


本書では「自己マスタリー」という言葉は出てきません。ダニエル・ピンクが『モチベーション3.0』で内発的モチベーションを支える三大要素の一つとして掲げているのが「自己マスタリー」です。なかなか適した日本語訳がないのですが、鍛錬、修練、怠りなくコツコツと励むこと、勝っても更なる高みを目指す姿勢のことです。


本書で自身も認めるように、清原のピークはプロ野球ルーキーの1年目でした。その1年目は手帳をつけていたというではありませんか。日々反省し改善を試みる姿勢こそが「自己マスタリー」。しかし、高卒ルーキー最多本塁打を達成した後は気が緩んでしまったとのこと。


努力をしていなかったとは言いません。しかし、努力の方向が間違っていたように思えます。それが通算最多死球や度重なる最多三振に表れています。サミー・ソーサを真似して筋トレに励んだどころで、所詮は我流のトレーニング。正しいトレーニングをしていれば怪我や故障に悩まされることもなかったはず。


読んでいて、清原の頭の弱さも気になりました。適切な指導者や仲間がいれば、未熟さも補えるはずですが・・・・


適切な指導者から指導を受けていれば、無茶な筋トレに走るのではなく、故障することなくコンスタントに結果を出せていたでしょうし、現役生活も長く続けることができたでしょう。まだ西武時代はよかった。森祇晶というよき指導者に恵まれたから。しかし巨人時代は、長島茂雄はともかく、堀内恒夫との巡り合わせは最悪だった。仰木監督と早く出会えていれば、清原は再生したかもしれない。覚せい剤に手を染めることもなかったかもしれない。


また、孤独を好む素振りをしながらも、やはり仲間が欲しかったのではないか。西武時代はよかった。兄貴分の秋山幸二や工藤公康という仲間がいて。しかし巨人時代には、格下の広沢や元木という悪友はいたが、ライバルでもある松井秀喜や高橋由伸とは切磋琢磨する関係にはならなかった。


結局、仲間がいなくてもがき苦しんでしまったのではないでしょうか?そして今も、かつての仲間との縁が途絶えたまま、苦しんでいます。


閑話休題


本書を読んで、こう言ってしまうのはつらいけど、清原は人間としての反面教師です。


  • 日々努力を怠らないこと
  • 努力の仕方を間違えないこと
  • 仲間との縁を切らないこと


以上、あらためて自戒します。


本書で挙げられている以下の方々。清原の野球人生を後押ししたお母さん、PL時代の戦友・桑田真澄、ホームラン打者として憧れの存在だった王貞治、パ・リーグでガチンコ勝負を挑みプロとしての厳しさを教えてくれた山田久志と村田兆治、夜な夜な指導してくれた長嶋茂雄、伴に打線を組んだ松井秀喜、オリックスで清原のトレーナーを務めた本屋敷俊介、PLの後輩立浪和義、最後の対戦投手杉内俊哉、それに元奥さんと二人の息子さん。この方々との縁を取り戻し、笑い合える日々の再来を祈ります。


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<目次>
  • 【告白1】 岸和田の少年
  • 【告白2】 人生を変えた16の夏もい
  • 【告白3】 甲子園のライバル、そして桑田のこと
  • 【告白4】 1985年夏、最初で最後の瞬間
  • 【告白5】 「裏切り」のドラフト
  • 【告白6】 ドラフトの「傷」
  • 【告白7】 黄金ルーキーの手帳
  • 【告白8】 無冠の帝王のジレンマ
  • 【告白9】 FA宣言――巨人という決断
  • 【告白10】 松井敬遠、清原勝負の苛立ち
  • 【告白11】 肉体改造とグリーニーの理由
  • 【告白12】 ピアスに込めた反骨心
  • 【告白13】 巨人解雇と涙の「とんぼ」
  • 【告白14】 鳴り止まぬ仰木さんの電話
  • 【告白15】 最後のひと花
  • 【告白16】 初めて引退を考えた日
  • 【告白17】 ユー・アー・オールドマン
  • 【告白18】 清原和博は二度死ぬ
  • 【告白19】 526本目のホームラン
  • 【告白20】 俺、もうやめるわ
  • 【告白21】 生まれ変わったら、もう一度
  • 【告白22】 覚醒剤と心の穴
  • 【告白23】 今もまだ暗闇の中にいる



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