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正月に観た映画【映画】『この世界の片隅に』
その原作マンガ3巻セットを読了しました。
映画は、絵のタッチもストーリーもほぼ原作通りです。


一点、映画を観て気づかなかったのが、遊郭で働く白木リンの客であり想い人が、主人公すずの旦那・北條周作であること。字が書けないというリンにリンの名前の書き方を教えた客の筆跡が、周作の字だとすずが気づき、すずが苛まれるシーンは映画にはなかったと思う。結局、秘密を知ってしまったことを周作に悟られることなく、リンも空襲で死んだかどこかへ逃げたかでいなくなり、秘密はすずの心の中にしまわれる。


また、『この世界の片隅に』というタイトルも、原作を読んだら非常にしっくりときた。


すず「この世界の片隅にうちを見つけてくれてありがとう、周作さん」


子作りに励むもなかなか子どもができないすず。不発弾の爆発で右手を失い家事ができなくなってしまったすず。子どもを産まない、家事もできない妻には居場所がなかった戦前の日本。「この世界の片隅にうちを見つけてくれてありがとう」というすずの言葉は、戦前の時代背景とともに心に響く台詞です。


『はだしのゲン』や『火垂るの墓』など、太平洋戦争をテーマにしたアニメーション映画はたくさんありますが、『この世界の片隅に』はそれほど暗さもなく、心に染み入る名作です。


さて、紙の本で読んだのですが、あえて苦言を言うと、紙質と製本が劣悪だということ。10年経つと朽ち果ててしまいそうで、保存に向きません。折角の名作。出版社の方は、紙の本を残すことに、もう少し真剣に向き合ってほしいものです。でなければ、電子出版だけで済みます。


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現在もロングラン上映中です。予定を見ると、8月にも上映予定の映画館があります。


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