最初に飛び込むことができるか?

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採用基準
伊賀 泰代
ダイヤモンド社 ( 2012-11-09 )
ISBN: 9784478023419


幾人もの人に薦められて、ようやく読みました。本書を一言で申せば、「リーダーシップ」の本です。


マッキンゼーの採用基準は「リーダーシップのポテンシャルのある人」です。コンサルタントに必要とされる地頭より、論理的思考力よりも大切なのが、リーダーシップです。


しかし、著者は言います。日本ではリーダーシップは学校教育で教えられておらず、企業でも重視されておらず、正しく理解されていないと。過去20年間、日本での経済成長が停滞した理由、返済できないほどまでに国債残高が増えてしまった理由を、著者は日本人のリーダーシップ不足にあると言います。


リーダーシップは特殊な才能ではありません。誰でも身につけられる技術であると著者は言います。リーダーシップをあらためて再発見するまたとない良書でした。


<目次>

序章 マッキンゼーの採用マネージャーとして

第1章 誤解される採用基準

第2章 採用したいのは将来のリーダー

第3章 さまざまな概念と混同されるリーダーシップ

第4章 リーダーがなすべき四つのタスク

第5章 マッキンゼー流リーダーシップの学び方

第6章 リーダー不足に関する認識不足

第7章 すべての人に求められるリーダーシップ

終章 リーダーシップで人生のコントロールを握る


マッキンゼーが求めている人材


  • リーダーシップ・ポテンシャルをもっている人
  • 地頭がいいこと
  • 英語ができること


リーダーシップ


  • リーダーシップは、一部の人間ではなく、全員に必要
  • リーダーとは和を尊ぶ人ではなく、成果を出してくれる人
  • リーダーとは救命ボートの漕ぎ手のようなもの。
リーダーと混同されるもの
  • 役職やポジション
  • マネージャー(管理職)やコーディネーター(調整役)
  • 雑用係や世話係(飲み会幹事など)
  • 命令する人・指示する人
リーダーがなすべきタスク
  • その1:目標を掲げる
  • その2:先頭を走る
  • その3:決める
  • その4:伝える
リーダーシップの基本動作・できるようになる前にやる
  • バリューを出す
  • ポジションを取る
  • 自分の仕事のリーダーは自分
  • ホワイトボードの前に立つ
リーダーシップとは能力ではなく学べるスキル
  • すべての人が日常的に使えるスキル
  • 訓練を積めば、誰でも学べるスキル
  • 特殊な能力ではない
NPOは優れたリーダーシップ養成機関
  • NPOはリーダーシップと成果目標がセットになって、初めて存在しうる。
リーダーシップを身に着けることによって
  • 問題が解決できる
  • 成長が実感できる
  • 自分の世界観が実現できる
  • 世界が広がる
  • キャリア意識が変わる


本書で得られたその他の気づき


アメリカのビジネススクールとは「アメリカ人に世界を教える」場所
  • 生まれてこの方、アメリカを出たことがない、アメリカ以外の世界を知らないアメリカ人は、外国人留学生の存在によって世界を知り、グローバル視点を培っている。
思考力とは
  • 思考力=思考スキル+思考意欲+思考体力
  • 単にスキルではない。
グローバル人材の混同
  • 日本社会は、「グローバル人材」と「グローバルリーダー」を混同している。
  • 日本社会、日本企業は、「リーダーシップ」を教えていない。
日本企業における「優秀な人」
  • -日本における「優秀な人」の定義にリーダーシップが含まれていない。
    • 経済産業省の「社会人基礎力」にリーダーシップが含まれていない。
    • 非常時(震災等)の混乱、財政難の根因はリーダー不足
    • 企業の海外MBA派遣制度は不幸


関連書籍


非営利組織の経営―原理と実践
P.F. ドラッカー
ダイヤモンド社 ( 1991-07 )
ISBN: 9784478370629


伊賀氏は、NPOはリーダーシップ養成機関だと言います。営利組織と同様、非営利組織にも経営が必要ですし、金銭が伴わない以上、参加者にはリーダーシップが求められます。



やはりマッキンゼー出身の瀧本哲史氏の本です。どうもマッキンゼー出身の方は本を書かれてる方が多いようです。この本では「リーダーシップ」というキーワードはあまり出てきませんでしたが、『採用基準』を読んだ後ふりかえると、本書もリーダーシップの本と言えます。





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