<目次>
- はじめに
- 第1章 「社会性」を身につけるために
- 第2章 「心の支柱」を見つけるために
- 第3章 「愛」を感じるために
- 第4章 「知識」を戦力に変えるために
- 第5章 「命」の尊厳を知るために
- 第6章 「心」の成長をうながすために
- 第7章 子どもに読ませたい本
- あとがき
- 獄中読書記録
本書はなかなか骨太の書です。1本目の書評では、本を読む理由、読書で得られるものについて書きました。本書は無期懲役囚である美達大和氏(ペンネーム)が心を揺さぶられた42冊の本が紹介されています。その中で、私が既に読了していた本は9冊ありました。これはかなり多いほうじゃないかと思います。その9冊を順に紹介していきます。
『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』
image credit : G. Kingsley Ward via amazon.com
出版年を見ると1994年とあります。大変なベストセラーだったことを記憶しています。当時は現在のように多読をしていなかったこと、また未婚でありオヤジ目線の本書にあまり興味を抱かなかったことから、本書を読む機会がないままでした。あらためて本書を手に取ったのは一昨年の45歳の時です。本は、出会うべき時に出会います。こちらの読む能力、読む資格、読む覚悟が備わった時です。その備えがないのに字面だけを追って読んでも、文字は記号に過ぎず、素通りするだけです。
実社会に出発する君へ
私の見るところ、おそらく常識が実業界の戦いに携えていく最良の武器だろう。困ったことに、多くの人は戦っているうちに常識を忘れてしまうらしい。常識の兄弟分である責任についてもしばしば同じことがいえるが、これらこそ成功の基礎である。(16)
(中略)
私はこれから実業界に入ろうとする、あるいはすでにそこで奮闘している若者たちに、学ぶことは教室を離れても終わらないことを強調したい。(16)
今となっては、このメッセージがぐさりと心に刺さります。それは、我が息子、そして社会になって間もない若者たちに、私もこの言葉を投げかけたい。20代の私は、この言葉受け取る能力がなかった。今の20代の若者で受け取れない人もいるだろうし、受け取れる人もいるだろう。受け取れる能力があって既に分かっている人はよしとして、受け取れる能力がないのにまだ受け取っていない人。そういう方には本書のメッセージを届けたい。
さて、『人生を変える読書』より紹介したい9冊の本を一気に紹介しようと思ったのですが、この調子で書き進めると終わりそうにありません。とりあえず他の8冊全てをリストアップします。そのうち3冊はすでに書評を書いてあり、5冊は未書評です。
『人生を変える読書』で紹介され、既に書評済みの3冊
『人生を変える読書』で紹介され、読了したものの未書評の5冊
以上3冊については書評を書きたい。骨太でなかなか大変ですが。
書評読み比べ
意外と、『人生を変える読書』のブログ書評がありません。もっと読まれ、もっと書かれてもいいと思うのですが。
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