今回の衆議院議員選挙は先行きが読めず、自分の投票行動も決めかねていたのですが、まずは一旦状況整理を試みます。


世間一般的にはどちらかというと小池百合子氏に注目が行っていますが、今回、民進党を実質解党的措置へと舵を切った前原誠司氏を見直しました。


マイナス評価

「言うだけ番長」

彼は元々、「言うだけ番長」と揶揄されていた人物です。党首になるのはこれで二度目。一度目は優生解散選挙後の2005年のことでした。2006年に堀江メール問題を引き起こし「証拠を出す」と言ったものの、証拠を出さず仕舞い。辞任に追い込まれました。若気の至りでもありましたが(当時まだ43歳)、あまりにもお粗末でした。


民主党政権時代

民主党政権時代、国交大臣としての八ッ場ダムへの対処、外務大臣としての中国漁船衝突事件も対応が稚拙でした。2009年から2012年の民主党政権全体で見れば、政治につきものの駆け引きが全くできない単なるお利口さん集団でしかありませんでした。


転機

いつ民進党の解党を考えたのか?

このブログでは、2年前の安保法制案の時以来、反対するだけで対案を示さない民進党(民主党)を批判してきました。過去ブログを振り返ると、2015年11月時点で前原氏が民主党解党を述べています。



当時想定していたのは、維新の党を想定した野党再編でしたが、その後維新の党は合流したものの、民進党内には改憲派から護憲派まで同居することになってしまいました。しかし9月初旬の民進党代表選挙でそれまでの野党共闘を見直すことを言及し、共産党等の護憲派勢力とは一線を画す姿勢を鮮明にしました。つまり彼は、改憲派と護憲派を分離する機会を虎視眈々とうかがっていたことになります。そこで現れたのが希望の党です。


チャンス到来

ところが当初希望の党は若狭&細野体制でした。それがいきなり9月25日になって小池百合子がリセット宣言し、自らが代表に就任しました。世間は小池氏主導と見ていますが、ある記事で、この裏で画策をしていたのが前原氏だと気づいた次第です。



9月26日の夜に前原氏と小池氏は極秘に会談したとされていますが、民進党から希望の党への合流打診は25日以前にあったのではないでしょうか?そう考えれば辻褄が合います。


プラス評価

根回し

小池氏が立てば、新しい保守勢力の核になりうる。若狭&細野では弱すぎる。民進党の改憲派・護憲派の分断を含む野党再編の荒治療をするには、なんとしても小池氏を立てないといけない。前原氏(及びおそらく小沢一郎氏)の水面下での小池氏への根回し・働きかけがあったからこそ、小池氏は自ら党代表の博打に打って出たのだと思います。そしてこの後、小池氏はもう一博打可能性があります。それは小池氏の都知事辞任・衆議院議員選挙参戦です。


大博打


前原氏にとっても大博打だったはずです。民進党の公認を取り消して希望の党へ合流する案が、民進党内から反発される懸念もあったのではないでしょうか?しかし結果的に28日の執行部・両議院総会とも、荒れることなく無事希望の党への合流で決着させました。


ここに、かつての前原氏の浅はかさが見られません。用意周到に根回しをし、事を成し遂げています。ちょうど、前原氏の功績を称えるコメント橋下徹氏もつぶやいていました。



狡猾さ


本日のニュースでは、希望の党への合流が厳しいと述べていますが・・・護憲派の分離は当初の狙い通りなので、これは本心ではないでしょう。こうした自然を装った狡猾さは政治家に必須です。こうした演技が自然にできるようになった点も評価できます。もう「言うだけ番長」と揶揄するのはやめましょう。


もし、自民党と希望の党の二つが政策・実行力で良し悪しをつけがたければ、前原氏に任せてみるのもありかもしれません。ということで第二部(政策評価)へ。


自民党か希望の党かの状況整理(2)~政策評価 : なおきのブログ



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