『火花』



又吉直樹さん。私と同名だ。2013年、半沢直樹、猪瀬直樹、百田尚樹の三人の「なおき」が有名になりましたが、今年も「なおき」の年になりそうです。



ということで、前回の朝活読書サロンでお借りして、読みました。芥川賞を受賞作品の『火花』を。ほかの方の書評は一切見ずに書評を書きます。


うーん、どうだろうねぇ。あらすじを書いてしまうとネタばれになってしまうので書きません。芥川賞作品を読んだことがないので、芥川賞のレベル感がわかっていないのですが、そこまで騒がれる内容かなぁ、というのが率直な感想。


テレビをほとんど見ない私は、実は又吉直樹さんの芸をほとんど見たことがありません。長髪の彼ね、と識別できる程度です。もちろん、どのような芸風か知りませんし、どういう経緯で芸人になったのかも知る由もありません。なので、知らずに書きますが、これは彼の自叙伝なのだろうか?と思いました。違っていたらごめんなさい。


登場人物は、主人公の徳永と4つ上の神谷さん。徳永が20歳の時に出会い、お互い芸人を目指します。この本の中で一番いいなと思った箇所は、終盤の徳永と相方の掛け合い部分。しかし、相方がほとんど登場しなかったため、この掛け合いにむけての展開に盛り上がりが欠けたのが残念です。


最初と最後に、火花が出てくるわけですが、最後の終わり方もやや中途半端な印象が否めません。若手芸人たちの人間模様、漫才の練習風景、生活などが描かれており、若手芸人がどのようにのた打ち回りながら這い上がっていくのかという実態が少し見えたという点は、評価したいと思います。



火花
又吉 直樹
文藝春秋 ( 2015-03-11 )
ISBN: 9784163902302


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