book cover of "Influence: Science and Practice" via amazon.com
<目次>
- はじめに
- 第1章 「社会性」を身につけるために
- 第2章 「心の支柱」を見つけるために
- 第3章 「愛」を感じるために
- 第4章 「知識」を戦力に変えるために
- 第5章 「命」の尊厳を知るために
- 第6章 「心」の成長をうながすために
- 第7章 子どもに読ませたい本
- あとがき
- 獄中読書記録
本書は無期懲役囚である美達大和氏(ペンネーム)が心を揺さぶられた42冊の本が紹介されています。その中で私が読了した本は9冊ありました。そのうち3冊はすでに書評を書いておりました。そして、『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』についても書きました。残り5冊です。そのうちの1冊である『影響力の武器』を紹介します。
『影響力の武器』
紹介しますと言ったものの、骨太すぎて容易に書評を書ける本ではありません。2014年の朝活読書サロンで紹介し、2014年のベスト10冊に選びました。人生の中でのベスト10冊候補です。ビジネスパーソンには、この本はMUSTだと思います。自分のブログ記事から引用します。
ロバート・チャルディーニの名著で社会心理学に関する本です。2014年始まって間もないですが、2014年の読了ナンバーワン候補です(笑)。人は知らず知らずのうちに心を動かされてしまいます。それをチャルディーニは「影響力」と呼ぶわけですが、その影響力には六つあります。
- 返報性:先にもらってしまうと恩を感じてしまう(互酬性)
- コミットメントと一貫性:一度言ってしまうと引っ込みがつかなくなる
- 社会的証明:みんながやってるとつい流されてしまう
- 好意:自分が好きであれば相手も好きになる
- 権威:肩書きに必要以上に捉われる
- 希少性:ついつい数少ないものに飛びついてしまう。
本書の問題はそのボリュームです。496ページなのですが、1ページ当たりの文字量が多いため、1ページ15-16行の新書に換算すると、ざっくりと700-800ページのボリュームになるのではないかと推察します。多くの人が本の厚みにうろたえ、諦めてしまうのではないでしょうか。この本を換骨奪胎し、200-300ページ程度の新書に焼き直せば、岸見一郎氏が紹介していたアドラー心理学が『嫌われる勇気』のベストセラーによって十数年以上経ってからブレイクしたように、『影響力の武器』もブレイクすると思います。
よし決めた。
本書を一章ずつ丹念に書評を書きます。2017年の課題です。
なお、美達氏が紹介し私が読んだのは『~第二版』ですが、すでに『~第三版』が出ています。新たに読み直す時は、『~第三版』を読もうと思います。
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