2018年の読書グラフ


遅ればせながら、2018年の読了マイベスト10を選んでおきます。2018年は129冊読了し、そのうち55冊に★★★★★をつけました。その55冊の中からマイベスト10を選びます。


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1.『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』


「美意識」つまり「教養」「リベラルアーツ」のことですが、「美意識」はバランス感覚を養うものです。たとえ素晴らしい能力、素晴らしいサービスを世に発しても、バランス感覚を欠いたビジネスはいづれ綻びを見せます。本書では、バランス感覚を欠いた業界として、日本のITベンチャーや外資コンサル会社を実名を挙げてやり玉に挙げています。


本書を読めば、安易に外資コンサル会社にコンサルティングを依頼することなど、なくなるでしょう。



2.『Re Start ~どんな時も自分を信じて~』


AV女優である麻美ゆまさん。境界悪性腫瘍により卵巣の摘出手術を行い、また抗がん剤の副作用から髪の毛を失いつつも、笑顔を見せるゆまさんに、「生きる」ことの素晴らしさを教えてもらえます。



3.『大事なものは見えにくい』


哲学者であり大阪大学総長だった鷲田清一氏。人に対する深い洞察力をもって、学校、死生観、介護に対する示唆を与えます。



4.『「赤ちゃん縁組」で虐待死をなくす』



泣けました。望まない妊娠をしてしまい中絶をしてしまう女性(多くの場合は未成年)がいる一方、不妊治療でなかなか子どもができずに悩む夫婦もいます。両者と生まれてくる赤ちゃんの三者両得の仕組みが「特別養子縁組」です。養子縁組は、早ければ早いほど、赤ちゃんでいる間の縁組がよいです。



5.『ことばの発達の謎を解く』


仕事上、「自然言語」を担うことになり、必然的に「言語学」に対する洞察が要求されるようになりました。その中で出会ったのが本書です。本書の内容が深すぎて、十分咀嚼ができないまま時間が過ぎてしまい、今だ書評を書けずじまいです。


6.『奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝』


『ことばの発達の謎を解く』で知ったのがヘレン・ケラーが言葉を覚えていった経緯です。単語を知ることと、言葉を理解することは別次元です。後者を「自然言語技術」の領域では「オントロジー」と呼びます。ヘレン・ケラーが言葉を覚えた経緯は感動ものです。視覚と聴覚を失ったヘレンは豊かな感性を身につけ、本書は22歳で書いたとは思えない素晴らしい表現で溢れています。


7.『脳の意識 機械の意識 - 脳神経科学の挑戦』


「人工知能」が人間の仕事を奪うのかどうか以前に、「知能」の由来すら何も分かっていません。脳の中に、意識はどこにも局在していないことが判明しています。著者による意識の探求はまだまだ道半ばですが、自分を実験台にしてでも(自分の脳に機械を装着し、機械に意識が宿るかを試験する)、意識の在り処を探究する姿勢は感服します。まだまだ時間がかかりそうです。



8.『日本再興戦略』


本書が落合陽一氏著書の初の読了になります。本書の読書前と読書後では、私からの彼への評価は変わりました。読書前、一風変わった発言をする若手の学者、というふうに受け止めていたのですが、その発言の拠り所が何であるかを分かっていませんでした。しかし、本書はその拠り所を詳らかにします。大上段に構えたタイトルで大丈夫か?と思ったのですが、本書を読めば、内容に相応しいタイトルだということが分かります。日本を再興する要は教育です。彼のその拠点は筑波大学の彼の研究室です。その研究室から日本の再興を担う若者を1000人輩出できれば、日本は変われるとしています。彼の成果の一つは、国立大学准教授でありながら、国費を返上し、自ら資金を募って自らの研究室と自分の給料を支払っている点です。大学の研究者はそうあるべきです。


9.『定年後 - 50歳からの生き方、終わり方』


49歳の私にとって「定年」は随分先のことのように思っていたのですが、本書によれば、「定年後」の準備は50歳からせよとのことです。重要になってくるのは、資金や健康だけでなく、一体何をするのか?という点です。また、平均健康寿命が75歳まで伸びたことから、定年を迎えた後の健康な期間である60歳から75歳を、著者は「人生の黄金期」と呼びます。



10.『全国マン・チン分布考』


朝日放送の『探偵!ナイトスクープ』のプロデューサーであり、『全国アホ・バカ分布考』の著者である松本修氏が、放送禁止用語に抵触してしまうため、番組で取り上げることのできなかった女陰語の由来を、私費を投じ、古文書を調べ上げて書き上げたのが本書です。女陰語はタブーにつき言語学者が十分に調べ切れていません。それを松本氏は丹念に調査をし、女陰語のルーツを詳らかにしました。


「ぼぼ」「おまん」「まんこ」「おめこ」「おそそ」は、「ちんちん」「ちんこ」「しっこ」と同じように、母が幼子に対して用いる、かわいく微笑ましい表現だったのです。しかしそれが、大人が使うようになり、卑猥な意味に転じて拡散していく、そのため母は新たな言葉を開発する、という流れでどんどん新しい言葉を生み出していきます。「まんこ」が標準語になったのは、たまたま明治維新の際に江戸/東京で普及していた言葉だから。「まんこ」以降にできた言葉が「おめこ」でさらに新しいのが「おそそ」です。漢字で書けば「楚楚」であり、清らかで美しいさまです。


松本氏によると、本書の調査に当り、のきなみ男性陣は卑猥語として忌避し、女性陣は本来の意味を知ることで共感を覚えるようです。


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次点


さて、10点に絞るにあたり、どうしても漏れてしまった本があります。本来であれば13点としたいところ。残り3点を紹介して終わりにします。


『第一阿房列車』



『ゾウの時間 ネズミの時間』



『女系図でみる驚きの日本史』



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