『おんな城主直虎』



2017年NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』がまもなく開始します。


当ブログでは、2014年の『軍師官兵衛』以降、断続的にNHK大河ドラマについて言及してきました。そして、それぞれのドラマが説いているテーマは何かを論じてきました。



では、『おんな城主 直虎』は、今の時代に何を問うのでしょうか。


2008年『篤姫』ではそれぞれが置かれた立場における役割、2013年『八重の桜』では明治時代という新しい時代の女性像を描き、2015年『花燃ゆ』では学ぶこと、特に女性が学ぶことを問いました。『篤姫』は別として、男性に従う女性という位置づけは拭えません。それが史実なのですから仕方ありません。


しかし、今回は「おんな城主」です。一族の頭領です。父や元許婚など男たちがなくなり、女でありながら一族を率いていく立場です。そこまで描いた作品はありませんでした。


世界を見ると、韓国の朴槿恵大統領、台湾の蔡英文総統、ドイツのメルケル首相、イギリスのメイ首相、敗れはしたもののアメリカのクリントン等、女性が国のトップまで登りつめた例が多数あります。日本では、首相の座はまだほど遠いものの、東京都の都知事に小池百合子氏が選ばれました。


女性の社会進出に対し、女性のロールモデルがないととかく言われます。『おんな城主 直虎』は、組織のトップというロールモデルを提示することになるのでしょうか?


さあ、まもなく開演です。




おんな城主 直虎 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版, 森下 佳子, NHKドラマ制作班
NHK出版 ( 2016-12-20 )
ISBN: 9784149233741




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