NHK cool japan

画像出典:NHK cool japan



本書2本目の書評です。



前回、アン・ハサウェイの胸の谷間画像を載せたら、アクセス数が急増、プチ炎上してしまいました。失礼しました。こちらの書評が本題(?)です。


<目次>

プロローグ 「クール・ジャパン」とはなにか?

第一章 外国人が見つけた日本のクール・ベスト20

第二章 日本人とは

第三章 日本は世間でできている

第四章 日本の「おもてなし」はやはりクール!

第五章 日本食はすごい

第六章 世界に誇れるメイド・イン・ジャパン

第七章 ポップカルチャーはクールか?

第八章 男と女、そして男と子

第九章 東洋と西洋

エピローグ これからの「クール・ジャパン」

最後に


外国人から見た日本


巷では日本礼讃本が増えていますが、日本人が書く礼讃は自画自賛が多く、毒されるのはよくないと思い、読んでいません。日本論を読むのは、もっぱら在日外国人・知日派外国人の方々の本です。日本人の自分が気づかない日本を再発見できるからです。



『クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』について、著者が知っている日本人だからどうかなぁと思いつつも、副題に『外国人が見たニッポン』とあったため、読んでみることにしたわけですが、あたりでした!


ちなみに著者の鴻上尚史氏、1980年代に劇団『第三舞台』で名を馳せた人です。1980年代の演劇にはほかに、『夢の遊眠社』の野田秀樹氏、そして『東京サンシャインボーイズ』の三谷幸喜氏。


日本の再発見


うまみは日本人の感性

日本人の味覚の感性は、すぐれものです。世界一食事がおいしい(庶民レベルの食事が世界一)と言われるのも頷けます。

西洋では長く、味は四つの要素と言われてきました。が、うまみはこの四つには入らず、けれど確実に存在することから、やがて、世界的に味の基本は五つと言われるようになったのです。それが日本語でそのまま「Umami」なのです。


スリッパを発明したのは日本

なんと知りませんでした。文明開化の折、屋内では靴を脱いでいた日本人が靴を改良してできたのがスリッパなのだそうです。


ビジネスチャンス


いくつかのビジネスチャンスが紹介されています。


コンテンツ産業

アニメやコスプレは、「クール・ジャパン」の代名詞ですが、その割にはコンテンツ産業は輸入超過です。

著作権使用料は、2012年の資料では、日本は5800億円超のマイナスです。(中略)アメリカは2011年の資料では、12兆円の黒字です。

その原因を、鴻上氏は海外で活躍できる人材不足を挙げます。演劇界で一世を風靡し、イギリスへの留学経験のある鴻上氏の言葉には説得力があります。

映画界、小説界、アニメ界、マンガ界、ダンス界・・・あらゆる分野で、客観的な立場に立って「場」を用意できる日本人プロデューサーが、世界各国にいないのです。そんな立場に立っても生活できないのですから、存在するはずがないのです。ここに、政府がやるべき「クール・ジャパン」の仕事があるのです。


『cool japan』という店

この本で紹介した商品だけを集めて『cool japan』という店の名前で世界展開したら、案外、いけるんじゃないかと思っているのです。あぶらとり紙とかニッカボッカとか折る刃式カッターナイフとか。

この話を聞いて、高校時代に初めて海外に行った時のことを思い出しました。ナイアガラには大橋巨泉プロデュースのショップがありました。今はどうなっのだろうと検索すると・・・ちゃんとありますね。



日本自画自賛への戒め


「日本人として誇りを持てた」という感覚は、この無気力肯定ビジネスに近いと僕は思っています。日本人であることだけで、無条件で素晴らしいのなら、自分はなにもしなくてもよくなります。それはなんと甘美な状態でしょうか。けれど、少し考えれば、それはおかしいことだと気づくはずです。

これは痛いところを突かれました。誇りを持つのはいいが、自画自賛のし過ぎはよくないですね。


「おもてなし」についても言えます。

日本人の「おもてなし」は、「言わなくても分かる」とか「相手の気持ちを察する」という美学ですから、相手の気持ちを読み違えると、まったくトンチンカンなことになる可能性はあります


外国人を迎え撃つための「おもてなし」に的はずれが多いことは、デービッド・アトキンソン氏が著書で苦言を呈しています。そして的を射た「おもてなし」をすれば、日本にはGDP8%の観光産業のポテンシャルがあると言います。





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