<目次>
  • はじめに
  • 1章 飲み会が少ない職場は危ない
  • 2章 「アドバイス上手」な上司が部下の心を折る
  • 3章 なぜ運動部を経験していないと、心が折れやすいのか
  • 4章 90分のメンタルヘルス研修で、府庁舎が増える理由
  • 5章 心が折れない職場とは?
  • おわりに


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『上司の9割は部下の成長に無関心』につづき、職場関連の本です。


2015年度、労働安全衛生法が改正され、企業に従業員のストレスチェックなどのメンタル・ヘルス対策が義務づけられました。



私の職場でも、本書著者の見波利幸氏による管理職研修が実施されています。ということもあり、見波氏の最新刊である本書を手に取りました。見波氏のほかの著書には、

  • 『劣化するシニア社員』
  • 『わが子を新型うつにしないために』
  • 『新入社員早期離職防止のためにできること』
  • 『会社に行くことがツラくなったら読む本』

といった本や、メンタルヘルス・マネジメント検定の試験問題集などがあります。


さて、本書から気になった点をいくつか引用してみます。


IT業界はメンタル・ヘルスの課題を抱えた人が多いのか?

論理的思考が重視される職場は、「系統立てて、理論的に考えましょう」と主張して、業務の内容は制度の欠陥ばかりを考える人が多いのが特徴です。 (P32)


IT業界というのはまさに「論理的思考が重視される職場」です。


一説には、IT業界ではメンタル・ヘルスの課題を抱えた人間が多いと聞きます。その噂、ほんと?というのがよく分かりませんので、検索してみました。インターネットにや誤った医療情報が満ち溢れていますので、うかつに信用することはできませんが、厚生労働省のレポートが見つかりましたので、リンクをしておきます。



1人でトラブル対処にあたる職業は要注意

本書では、1人でトラブル対処にあたる職場の例として、学校の先生を挙げています。いじめなどのトラブルが生じ、なかなか自力で解決できずに周りの支援が得られないと、板挟みとなり、折れやすくなるとのことです。


これは企業においても同じことが言えます。たとえば営業職は、企業を代表して顧客に対応しながらも、1人で接することが多いです。私は200名以上の営業職の社員と向かい合っていますが、実際、時々折れてしまう者がいます。


また、これは社員相談窓口の担当者から聞いた話ですが、相談を受ける時は必ず1人で対応するとのこと。1人で対応してはいけないんだ、ということを再確認できました。


部下や子どもを追い詰めていないか?

私の子どもは、テストの成績がよくないときに、母親から厳しく叱られることがあります。すると「そんなことわかっているよ」という顔をしながら聞いています。時には涙を流す姿も見ることがありました。 (P83)


こういうことを言うと男女差別だと言われるかもしれませんが、母親は子どもを追い詰める傾向にあるように思います。これは、長年PTA活動を通じて、他のお母さん方の言動でなんとなく感じるところです。


同じことは職場でも言えます。上司が正しいことを言うことは、部下の支援にはなりません。


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部下を育てる意思のない上司

大勢の前で、または顧客の前で部下を叱責する上司がいますが、あれば指導をしようとしているのではなくて、自己アピールがしたいのです。私はこんなにいろいろ知っている、私はこれほど優秀だ・・・ (P193)

過去ばかり見ている上司は、「この部下がこういう失敗さえしなければ、自分の業績が上がったのに」というような、少しの生産性の向上にも寄与しない思考回路を持つようになってしまっています。 (P206)

本人しか見えず、その背景にいる家族に思いを馳せられないとなると、業務指示で追い詰めたり、不適切な言葉で心を傷つけてしまったりということもあるでしょう。

「お前、何度それを言ったらわかるんだ」

この言葉、その人の家族がいる前で言えるでしょうか。そういうことです。 (P212)


いるいる。まったくその通りです。


成長を促すこと

メンタルヘルス研修というのは、「不調に対応する」というだけではなく、いかに上司が部下のキャリアデザインや互いのコミュニケーションに関わり、職場のモチベーションや生産性の向上につなげていくのかを考える場です。 (P211)


本書の一つの解がここにあると思います。「メンタルヘルス」というと、後ろ向きな施策です。しかし、キャリアデザイン形成の支援や意欲向上施策と考えれば、ポジティブな施策です。日ごろから、部下が志向するキャリアや意欲の拠りどころに耳を傾けていれば、メンタルヘルス問題など起きないのです。


部下がメンタルヘルス問題に陥る職場は、その管理職に問題があると言わざるを得ません。


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