<目次>
序 章 コミュニケーションから考える「戦争」と「平和」
第一部 戦争のキモチをつくる――三位一体モデル
第1章 「権力者」の法則――戦争シナリオのつくられ方
第2章 「メディア」の構造――偏向ニュースのつくられ方
第3章 「大衆」の心理――群衆マインドのあらわれ方
第二部 平和のココロをつくる――戦後71年目からの「問い」
第4章 これからの「平和教育」を考える
第5章 戦後71年目からの宿題
安全保障関連法案が参議院で審議予定のさなか、まことに時節に合った本です。安倍総理が、安全保障関連法案は日本の平和維持に必要不可欠だと訴えても、伝わらないのもやむなしと思いました。
「伝えている」のに「伝わっていない」ことの代表格がまさに「平和」であり
なぜ、伝わらないか?
それは、戦争には共通のイメージがあるのに、平和には共通のイメージがない、そう著者は説きます。
戦争には「絵になるもの」があって、ある程度イメージを共有できるが、平和に生えになるものが「ない」ため、たとえ「平和のイメージ」を持っていたとしても、それを他人と共有するための「ひとつのイメージ」に集約することは難しいということなのである。
著者は、具体的にGoogle画像検索で説明しています。
ほとんどの人が、この「War」の画像検索結果に納得いくのではないかと思います。
では「Peace」は?
ほとんどの人にとって、想像してるものと違う結果ではないでしょうか?
与党と野党との間で、国民の間で、「平和」とは何かのすり合わせをもっと行うべきと言えます。
私自身は、安全保障関連法案を支持します。それがもたらす「平和」とは何かを、分かりやすく説明する責任は、私にもあるのだろうと思います。
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