中国人民解放軍是毛沢東思想大学校



最近の読書マイテーマの一つが「中国」です。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言われますが、安全保障上の中国の問題を語る前に、まずは「中国」を理解しておく必要があると考えています。


二つの軸で中国関連の本を読もうと思います。一つは中国四千年の歴史という尺度、もう一つは日清戦争・辛亥革命以降の近現代史の尺度です。


『中華人民共和国史』は、まさに1949年に成立した中華人民共和国の歴史を扱います。毛沢東から華国鋒、鄧小平、江沢民、胡錦濤、そして習近平までの時代ですが、毛沢東の時代と鄧小平の時代に多く割かれています。


鄧小平が君臨していた時代は、私自身の幼少期から20代までの時期と重なりますのでよく覚えていますが、毛沢東の時代のことはよく知りませんでした。


画像出典:Cultural Revolution - Wikipedia

ライセンス:Fair Use




<目次>

序章 中華人民共和国前史

第一章 新中国の誕生と国造りの模索

第二章 中国独自の社会主義建設の挑戦と挫折

第三章 プロレタリア文化大革命

第四章 曲折する近代化への転換

第五章 改革開放路線と第二次天安門事件

第六章 ポスト鄧小平と富強大国への挑戦

第七章 「中華民族の偉大な復興」への邁進

終章 中国はどこへ行く

毛沢東の時代について分かったこと。


  • 中華人民共和国の成立過程:共産主義国家建設が目的ではなかった
    実は、最初から共産主義国家として成立したのではなく、最初は共産党独裁ではなかった。中華人民共和国建国の翌年の1950年に朝鮮戦争が勃発し、反米というポジショニングを築いてしまったために、共産化の道を歩むことになる。1958年に人民公社が組織化され、大躍進政策という壮大な計画経済に突入する。


  • 大躍進政策の失敗
    1958年の大躍進政策では、15年でイギリス経済を追い越すという目標を立てつつも、わずか1年で粗鋼生産倍増の計画を立て、使い物にならない鉄を生産し、失敗する。工業へシフトした結果、農業から労働力が失われ、1957年から1960年にかけて食料生産が半減、1500万人から4000万人の餓死者、その数倍の人数の飢餓を生む。しかし、実態は隠蔽され、トップに報告されない典型的な共産主義の失敗である。

反右派闘争以来、こうした急進路線へのチェックや異議申し立てはますます困難になっており、下級幹部は上級幹部に対し、批判されないために虚偽の誇張した生産報告を行い、上に行くにしたがって雪だるま式に膨れ上がるといった非現実的な数字が独り歩きし始めていたのである。


  • 文化大革命の失敗からアメリカへの接近
    大躍進政策の失敗により、林彪・鄧小平による行き過ぎた共産主義からの軌道修正が行われるも、文化大革命が起こり、林毛沢東の画策もあり、彪・鄧小平が失脚、左への揺り戻しが起こる。その後、ソ連との確執もあり、電撃的にアメリカ、そして日本と国交を回復する。


  • 毛沢東の権謀術数
    大躍進政策ならびに文化大革命という、現代から見ると典型的な共産主義の失敗である。しかし、その責任者たる毛沢東は、失脚するどころか、責任も問われず、現代でも建国の父と位置づけられる。そもそも、国民党と争っていた1930年代から太平洋戦争後の国共内戦まで、劣勢に立たされながらもしぶとく生き残ることができた。中国史上でも類稀なる策略家と言えるだろう。

毛は革命の重要な一つの要素である敵の打撃に関しては、きわめて冷静に見通しを立て、策略を練ることにたけた世界でも類まれな軍事戦略家であった。彼の傑出した持久戦論、遊撃戦争論、大衆路線論、統一戦線論、根拠地論などの理論は、具体的な戦争の中で生まれたものであった。しかも、敵に対する勝利のためには味方の犠牲を少しもためらわないほどの冷徹さ、非情さを持っていた。



関連書籍


学習漫画 中国の歴史 全10巻+別巻1 セット
川勝 守, 川勝 守, 春日井 明, 春日井 明
集英社 ( 2008-11-05 )
ISBN: 9784082489076


長い歴史の全体観は、まずは漫画で押えようと思います。現在七巻目(明の時代)まで読了し八巻目(清の時代)を読書中です。



この本も興味をそそられます。今度、読む予定です。



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