【社内読書部】第25回オンライン(2020年8月28日)


メンバーの変動はありましたが、前回に引き続き4名の参加となりました。東京・横浜・兵庫・ニューヨークの四元中継です。



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紹介を受けた本

『吉本隆明『共同幻想論』 2020年7月 (NHK100分de名著)』


『ミヒャエル・エンデ『モモ』 2020年8月 (NHK100分de名著)』


「NHK100分de名著」とは、NHK Eテレで2010年から続く番組で、毎週月曜22:25~22:50、1回当り25分x4週=100分で名著を紹介するテレビ番組です。NHKラジオの英会話と同じように、番組内容の教科書が出版されています。



MCは伊集院光氏、7月のお題は戦後最も難解な本とも言われる吉本隆明の『共同幻想論』。8月のお題はミヒャエル・エンデの『モモ』。女優ののんが朗読を担当し、臨床心理学者の河合俊雄氏が解説をします。『モモ』は2年前に読みましたが、心理学的観点での考察を読んでみたいところです。



『獣でなぜ悪い』

映画監督・園子温氏のエッセー。園子温氏の映画『地獄でなぜ悪い』からもじったタイトルっぽいです。自由とは何かを問い、氏曰く、自由とは戦うことと同義らしい。また、古い社会システムを変えるより、個を変えよとのこと。



『子どもと生きる・あまえ子育てのすすめ』


絵本を出版する童話館からの配本絵本。毎月2冊の配本があるとのことです。子ども用の絵本を選ぶ際、どうしても親である自分の趣向に引っ張られがちです。選書を他人に委ねるというのも手醸し得rません。



日本人の育児文化

けっこうあちこち話題が飛びました。明治維新前の日本人の子育ての在り方について、本書では渡辺京二氏の『逝きし世の面影』が紹介されているようです。幕末・明治維新の際に来日した外国人視線の日本見聞をまとめた本で、欧米人からは、日本人は子どもを大事にすると映っていたようです。2010年代はイクメンブームでしたが、日本人男性は元々イクメンでした。恐らく、日本人男性が育児を放棄した契機は明治民法の成立が原因です。家父長制が導入され、女性の人権は制限され、夫が亡くなれば妻は長男に従うものとし、妻からの離縁はできませんでした。『逝きし世の面影』、明治維新前の日本人の習慣を知るのにお薦めです。



ロシア人の絵本

ロシアの絵本は、繰り返し表現が多いとのこと。なるほどそのようなことに気づきませんでした。『おおきなかぶ』、トルストイの『さんびきのくま』、人形のマトリョーシカしかり。なぜなんでしょうね。


紹介した本

『戦争は女の顔をしていない』


実は読書会があることをすっかり忘れていまして、直前に気づいて参加した次第です。咄嗟に本が準備できず、別の読書会で紹介した本書を紹介しました。


第二次世界大戦時のソ連の女性兵士の話です。著者スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチは2015年、ノーベル賞文学賞を受賞しました。


ソ連には女性兵士が100万人いたとのこと。この戦争でソ連は2000万人の人を亡くしています。男手は失われ、女性も戦争に駆り出されました。しかも志願です。多くは9年の義務教育を終えた16-17歳の少女でした。戦後、男の従軍兵士にとっては戦争は武勇です。しかし、女にとっては武勇ではありません。共産主義という統制社会の下、戦争から帰還した女たちは口をつぐみ、約40年の時を待たねばなりませんでした。


ゴルバチョフの登場によりグラスノスチ(情報公開)が図られたことで初めて戦争を語り出した女性たち。多くは看護兵・通信兵など後方支援を担当しましたが、中には銃撃戦に参加したり大砲を撃ったり飛行機に乗ったりした女性もいました。


女たちが語る史上最大の戦死者を出し女性をも駆り出した戦争は、日本の戦争観を覆します。



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