【社内読書部】第27回


毎月開催しておりますランチョンの社内読書部。今回は5人の参加となりました。今週は読書会三連ちゃんということに気づきました。紹介できる本が・・・



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紹介を受けた本

『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』


よくある話ですが「13歳からの~」「14歳からの~」という本は、13歳・14歳の子を持つ親向けのタイトルだと思っておりますので、この類いの本をその年頃の子どもが読めるかは少し微妙です。


本書によると、現代アートの在り方は写真の登場によって変わったとのこと。写実性は写真に軍配が上がり、写実的であるだけではアートの価値としては十分ではなくなりました。では、アートは何を描くようになったかというと、より思想的・哲学的になったと言えます。表層的に見えている部分を花になぞらえれば、根っこの部分に作者の想いや哲学があります。アートを鑑賞することでその作者の想いや哲学に思いを馳せることができるかどうか?ということでしょうか。


時おりしも、ヨコハマトリエンナーレ2020が開催され、紹介者の方は見てきたとのことです。



鑑賞教育という点では、ビジュアル・シンキング・ストラテジーズを思い出します。



『トランピストはマスクをしない』

『パンデミックの文明論』


『トランピストはマスクをしない』は映画評論家の町山智浩氏。アメリカ在住なんですね。たまに彼のツイートを見ますが、極左的な発言が多く、保守嫌い、共和党嫌い、自民党嫌いで有名です。1950年頃なら赤狩りの対象としてハリウッドから追放されていたかもしれませんね。


ということで、アメリカ在住ということでアメリカからの現地報告です。週刊文春で連載されているみたいですね。なるほど、トランプ支持派はマスクをしないのか。この方、映画を論じさせると一級なのだけど、政治を語らせるとどうも私は性に合いません。



もう一冊、ヤマザキマリさんと中野信子さん。自然と共生する日本人、自然を脅威とみなす西洋人。パンデミックを包摂しようとする日本人、パンデミックは敵だとし排除しようとする西洋人。ローマ帝国の崩壊もパンデミックではないか?というご指摘。


『ご冗談でしょう、ファインマンさん』


物理学専攻者として絶対外せない物理学者がファインマン。『ファインマン物理学』は大学時代(1988-1992年)に所有していました。むろん、この本も知っていました。大学の本屋さんには平積みされていましたね。生没を確認すると1988年没だと知り、そうか、私が大学1年の時、追悼キャンペーンをしていたわけだったのですね。


タイトルになっている「ご冗談でしょう、ファインマインさん」は、「紅茶はレモン?ミルク?」と訊かれたファインマンが「両方」と答えに対する反応だったとのこと。他にも、いかに女性にもてるか?という苦労(?)も書かれており、物理学者ではない、人間ファインマンとしての自叙伝です。


『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』

著者 : 越川慎司
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日 : 2020-09-25


タイトルを見て思うのはさもありなん。著者の越川慎司氏は、元マイクロソフトの執行役員だった方のようです。「上位5%人材の5つの習慣」とは、ずばり以下の5点。

  1. 「目的」のことだけを考える
  2. 「弱み」を見せる
  3. 「挑戦」を「実験」と捉える
  4. 「意識変革」はしない
  5. 内省し、具体的メリットを周囲に伝え、共感を得る



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紹介した本

『カスタマーサクセス』


「なおきさん、仕事、今何やってるんですか?」と訊かれたので、再度この本を紹介。B2Bのシステム販売を手掛けるものとして、時代は永久ライセンス売りからサブスクリプションに移行しつつあります。その際、社内の仕組みそのものを作り変えなければなりません。パラダイムシフトが必要です。従来の営業&保守の考え方から「カスタマーサクセス」へ。



『捨てられる宗教』


アメリカの政治的分断の話題が出たので、当初紹介予定だったこの本も紹介しました。日本と西洋諸国を中心に宗教は捨てられつつあります。医学の発達により死を制御し、長寿命化に成功したことで、死生観の変更を余儀なくされました。いつ死ぬか分からない苦行の人生よりも宗教にすがり来世に期待する死生観から、長寿を満喫し現世で幸福な人生を送れるようになりました。


この死生観の変遷に伴い宗教の在り方も3ステージで変化したとのことです。日本でいえばこうなります。


  • 第1ステージ:戦前の平均寿命が40代だった時代:旧来の宗教。檀家制度。葬式仏教
  • 第2ステージ:戦後の高度成長期。寿命が70歳まで一気に伸びた:新興宗教が1000万人を突破。創価学会・立正佼成会・天理教・PL教、会社をあげての葬式
  • 第3ステージ:成熟社会・高齢社会:宗教人口の減少、無宗教化、家族葬


私の両親は父母とも末子です。両親の家には仏壇はありません。実家にいけば仏壇もあります。父の実家は浄土真宗につき、墓はありません。京都本願寺に納骨に行ったことを覚えています。母の実家には6代前(19世紀)からの墓があります。私は、私の父母が亡くなれば、仏壇を設けるのでしょうか?


アメリカの政治分断

さて、アメリカの政治的分断について、本書に直接書かれているわけではありませんが、アメリカは週によって平均寿命が大きく異なると言っています。ニューイングランド地方は平均寿命80歳を超え、現在の日本に近く、第3ステージです。一方、南部・西南は黒人・ヒスパニックが多く平均寿命が70代半ばで、第2ステージに留まります。


ピルグリム・ファーザーズが建国したアメリカは、ヨーロッパよりも熱心なキリスト教徒が多く、日曜日の礼拝に教会を訪れる人はヨーロッパよりも多いのですが、それでも教会離れが起き、やはり平均寿命と相関があります。そして、比較的平均寿命の短い州では、プロテスタントの中でも新興宗教に相当する「福音派」の勢力が伸びているとのこと。


白人のトランプ支持・反支持の分断は、単なる学歴や貧富の差だけでなく、寿命の差からくる宗教観・死生観の違いから来るもののようです。日本人にはなかなか分かりにくいのですが、皆保険制度がある日本と比べると、皆保険制度のないアメリカは、貧富の差が享受できる医療の差に直結し、寿命の差に直結します。前大統領のオバマは「オバマケア」で皆保険に近づけようとしましたが、潰えました。


はたして、バイデンがトランプに勝ったとして、結果平等よりも機会均等の自由を重んじるアメリカで、皆保険制度の導入・目に見えた寿命の差を縮めることができるでしょうか?


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【社内読書部】第27回-2


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