本日の朝活読書サロンは第102回目の開催。常連の女性3名男性2名の参加でした。人数が少ない分、二冊紹介する機会を得ました。一冊ずつの紹介が濃厚だったように感じます。
直近の読書会参加記録
- 【ええやん朝活読書会】参加報告(2018年1月6日)/113回目
- 【朝活読書サロン】第100回(2018年1月9日)/114回目
- 【品川読書会】第10回(2018年1月17日)/115回目
- 【社内読書部】第6回(2018年1月19日)/116回目
- 【朝活読書サロン】第101回(2018年1月22日)/117回目
紹介を受けた本
『技術屋の王国』
ホンダの技術者たちに光を当てた書。ホンダの売上のかなりの部分は乗用車で占められますが、英語の社名はHonda Motorsとあるとおり、どこにも自動車は入っていません。バイク、汎用エンジン、草刈り機、ロボット、そして飛行機。すべてモーターで駆動する機械を手掛けます。それを支えているのは技術者たちです。
『女を観る歌舞伎』
女役も男が演じる歌舞伎では、現実の女以上の「女」を描いている模様。ぼやっと見ているとその真髄を見逃してしまうかもしれません。逆に、本書でその真髄を知ってしまうと、「えっ?このシーンってこんなにえぐいの?」というようなえぐい、エロい女がありありと浮かび上がってきそうです。
歌舞伎の世界でも男をたぶらかす女たちに、私の興味は失せません。
『本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法』
出口治明氏の読書本。出口さんの選書本は12月に読了しました。
出口さんのおすすめは『貞観政要』。Wikipediaによると唐の太宗の言行録だそうです。このあたりの古典も読んでみたいですね。
『銀河鉄道の父』
先月発表されたばかりの直木賞受賞作品です。
宮沢賢治の父をハイライトした本です。父があり子の賢治あり。賢治は父のことをたいそう嫌っていたようですが、父は父なりに賢治に愛情を注いでいました。父子の葛藤を描いた物語です。私にも男の子がいますので、他人事には思えません。
『賢治草紙』
「クラムボンがかぷかぷわらったよ」の名台詞。宮沢賢治は不思議な擬音を操りますが、彼はいったいどのようにその擬音を編み出しているのでしょうか?『セロ弾きのゴーシュ』よろしく、宮沢賢治は自分の庵室(?)に楽器を持ち込んでこもり、いろんな音を奏でていたようです(というふうに理解したのだけど、あってる?)
紹介した本
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』
紹介した本が2冊。1巡目に紹介したのが『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』。「サイエンス」よりも「アート」、「論理」よりも「直感」、「理性」より「感性」が求められる時代。その背景は、論理・理性では解が求まらない不確実な時代になったこと、経済が成熟したことにより誰もが自己実現を追い求めるようになったこと、そして、変化が早すぎてルールが追いつけない世界になったことです。
どのように美意識を鍛えるか?ですが、「見る力」を養うこと、哲学に親しむこと、文学を読むこと、詩を読むことです。「見る力」については、『学力をのばす美術鑑賞』が詳しいです。
- 【書評】『 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(その1) : なおきのブログ
- 【書評】『 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(その2)美意識のある会社・ない会社 : なおきのブログ
- 【書評】『 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(その3)美意識を鍛える4つの方法 : なおきのブログ
『第一阿房列車』
2巡目は内田百閒の『第一阿房列車』。先日書評を書いたばかりですので、そちらを参照ください。
参加者のもう一人の女子と、思わず鉄道談義で燃えてしました。蒸気機関車の躍動感、時刻表萌え、女子鉄などなど。
以上
追記
追記しました。
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