隔週開催の朝活読書サロン。参加者は女性2名男性4名でした。久しぶりのメンバーの参加もあり、本の紹介前は近況報告タイムです。コロナ禍の影響による仕事の自粛、在宅勤務、遠方の読書会へのオンライン参加、お薦めYouTube動画、資格取得のための勉強等。ウィズ・コロナを見据えた新しいライフスタイルが徐々に形作られているなと思いました。次回は8月22日(土)開催予定です。
紹介を受けた本
『伝説のヤクザ18人』
1991年の暴力団対策法の成立によりヤクザも衰退しつつあります。ヤクザ最盛期は昭和44年だったとのこと。過激派が勢力を伸ばしていた時期ですね。本書で登場するヤクザは、世間一般ではあまり知られていませんが、恐らくあちらの世界ではみなご存知の方のはず。
そのうちの一人が住吉連合会長だった堀政夫。暴力ではなく人間性で組織を統率したとのことで、葬儀には2万人参列したとのことです。また「筋を通す」という言葉がありますが、元々ヤクザ言葉だったようです。
『女帝 小池百合子』
話題のヒット作。カイロ大学時代の同居人へのインタビューもあり、当時から「虚言癖」があったとのこと。前々回都知事選は誤って小池氏に投票しましたが、前回はその虚言癖を見抜き、投票しませんでした。にもかかわらず、多くの人が虚言を信じ、当選したのは周知のとおり。
『十二国記』
紹介者が珍しく手に取ったライトノベルですが、「ライトノベルの域を超えた深い人間ドラマ」とのこと。中国の春秋時代を模しており、十二の国が登場します。麒麟が国王を選び、悪政がはびこると麒麟が弱って死に国王も死ぬとのことです。さまざまな人間模様が描かれているとのことで、さながら『史記』や『三国志』のファンタジー版といったところでしょうか?1991年からのシリーズもので、新潮文庫版で全部で15巻あります。
『微生物学概論』
テキストのため、市販されていません。
話は脱線し、紹介者のおじさん、ひょんなことからるな(@ubivislvre_lune) さんのライティング講座に紛れ込んでしまい、厳しいライティングの指導を受けているらしいです。年下女性からの厳しい指導を受けるなんて、悪女萌えでMな私にはうらやましいです。
『モリのアサガオ』
死刑囚に向き合う刑務官のマンガ。マンガの割には、読み進めるのが大変とのこと。死刑囚の場合、罪を償うことが死であり、アサガオは命のはかなさを象徴しているとのことです。主人公の刑務官は、生活を共にすることで死刑囚たちの人間性を知ることになります。悔い改めている死刑囚もやがて死刑が執行され、多くの葛藤を覚えるに違いありません。2010年にテレビ東京でドラマ化されています。
『書楼弔堂』
本屋をテーマにした本ではありますが、明治20年代が舞台です。本は墓であり、タイトルは戒名、本を弔い成仏させるとのこと。この本屋に本を買い求めに来るのは勝海舟や泉鏡花ら。三階建ての本屋は、本を探すのが難しいらしく、店主が求めに応じて本を紹介するとのことです。
紹介者は本サロンの主宰者であり中古書店の店主ですが、本を弔い成仏させるという点に共感を得たとのことでした。
紹介した本
『戦争は女の顔をしていない』
2015年のノーベル文学賞作家のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチさんの代表作品です。ブログ記事に書けていないのですが、2020年2月頃にこのマンガ版を紹介してもらいました。第二次世界大戦の独ソ戦に参加したソ連側の女性たち500人へのインタビュー本です。別途書評を書きますね。
- 【書評】『戦争は女の顔をしていない』 : なおきのブログ(2020年8月30日)
本書を紹介しましたら、独ソ戦をテーマにした映画として紹介を受けました。
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