2週間に1回渋谷で開催される朝活読書サロン。本日10月13日、第70回を向けました。隔週でコンスタントに続けていますので、ほぼ3年になるのでしょうか。私の初回参加が2014年1月、その後1年近くブランクが空いて、2015年2月から常連として参加しています。今回は、男性2人に女性5人の参加です。(#^.^#) まぁしかし、あれですね。官能とか悪女というテーマで、ちょっと引っ張り過ぎかもしれません。早朝から卑猥な言葉が飛び交い、まわりの客に顰蹙を買わないか、ひやひやしています。(周囲も朝活系です。)



紹介した本


「文豪」と書いて「ぶんごう」と読みますが、本書を読みますと、実は「せいごう」とも読むのではないかという気がします。、あるいは「性豪」と書いて、「ぶんごう」と読むのかもしれません。明治・大正・昭和の文豪たちは、たいへんな好色家でもありました。ここで登場する文豪たちは、以下の通りです。


  • 石川啄木  娼婦を愛しフィスとセックス
  • 川端康成  誰もが魅了される回春のベッド
  • 森鴎外   妾も囲ったヰタ・セクスアリス
  • 徳富蘆花  びっくり仰天のセックス日記
  • 瀬戸内晴美 奔放な男遍歴から、墨染めの尼に
  • 伊藤整   着物の舌に情欲を見たインテリ作家
  • 永井荷風  「無毛、美開、閨中欷歔」と女探人生
  • 島崎藤村  姪を妊娠させた藤村は偽善者か
  • 斎藤茂吉  死後十年、明らかになった熟愛の中味は
  • 渡辺淳一  成熟した性を描く色好みの男女小説
  • 川上宗薫  女探探究は死の床まで
  • 狩野亨吉  隠者の楽しみは秘技図制作
  • 稲垣足穂  禁じられたA感覚とV感覚とは
  • 谷崎潤一郎 マゾに喜びを感じる瘋癲老人
  • 室生犀星  死の床にまで愛人がいた艶福詩人
  • 外村繁   商人をやめ夫婦の性愛を描きガン死
  • 岩野泡鳴  己の破天荒な痴情と事業の失敗を描く


この中から「キング・オブ・変態小説家」を1名選ぶとするならば、姪を妊娠させ、フランスへ逃避行したヘタレ変態作家、島崎藤村を挙げます。文学ファンのみなさま、島崎藤村には、大いに失望ください。


ほとんどの作家は、自らの性体験を題材にしています。どうして作家たちは、こうも自分の恥部をさらけ出して平気なのでしょうか。尋常ではありません。尋常ではないからこそ、作家として大成したのかもしれません。



少女たちの昭和 (らんぷの本)
小泉 和子
河出書房新社 ( 2013-06-22 )
ISBN: 9784309750002


思わず図書館で目が合ってしまって借りた本です。私自身、娘がおりますので、NHKの朝の連続テレビ小説『トト姉ちゃん』や『べっぴんさん』など、子どもたちがよく見ています。さらにさかのぼると、『マッサン』、『ごちそうさん』、『梅ちゃん先生』、『カーネーション』、『おひさま』、『ゲゲゲの女房』など、朝の連ドラには昭和の戦前戦後を舞台にした作品が非常に多いです。そうなると、「少女たちの昭和」とは何ぞや?というのが重大関心事になります。


本書は極めてアカデミックな本で、複数人の執筆者が名を連ねます。書かれている内容は、目次の通りで、そもそもの「少女」の定義、戦前・戦後の服装、戦前はほとんど自分で衣服を作っていたという話、「雛形」というのは実物の数分の一のサイズの裁縫教材のこと。女学校、女子寮、少女たちの戦争、少女たちの名前の変遷。


数本書評が書けそうなので、しばしお待ちを。



さて終了後に、マダムよりとある発表がありました。また、一冊、献本いただきました。書評を書かせていただく予定です。


紹介を受けた本については、シミルボンへどうぞ。


【朝活読書サロン】ミステリー・性豪・少女(10月13日) | コラム | シミルボン


朝活読書サロンへの参加記録


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2015年
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