『三国志』 第26巻~第30巻



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いよいよ赤壁の戦い本戦。天下三分が決定的になる。赤壁の戦い後、やや若干だれ気味になる。


第26巻『赤壁の戦い』


  • 目次:突風/東南風/誓紙/青竜旗/赤壁の戦い/敗走/炊煙/山越え/功なき関羽
  • 表紙:大敗に慄く曹操


魏の水軍、呉軍討伐に向かうも風が吹き断念。旗が倒れて周瑜は下敷き、弱音を吐く。孔明、3日のうちに東南の風を吹かせると約束する。祭壇を作り、孔明、祈る。黄蓋、枯れ草を積んだ船を準備。やがて東南の風が吹く。周瑜、孔明殺害を決意。しかし趙雲が出迎えて孔明は逃げる。周瑜、孔明殺害を諦める。呉軍、出陣。

夏口では劉備、孔明を出迎え。孔明、曹操追撃の指示。関羽だけ指示されない。関羽は曹操に恩があるためだ。孔明、恩情に負けぬよう、関羽に誓紙を書かせる。孔明は関羽が約束を果たせないことも見抜くが、そのほうが結果的によいと劉備に説く。

呉軍から魏軍に投降すると見せかけた青竜旗の船団が発つ。呉陣営では、周瑜、蔡和を生贄として斬る。青竜旗の船団に火をかけ、そのまま魏の水塞に突っ込み、水塞大炎上。甘寧が曹操を追うが曹操敗走。趙雲が待ち伏せ、曹操逃げる。張飛が待ち伏せし、曹操逃げて逃げる。そして関羽も華容道で待ち伏せ。関羽、曹操を逃がす。曹操、南郡の城に帰陣。

関羽、夏口に帰陣。孔明、関羽処刑を主張。劉備止める。孔明、劉備に従う。孔明、劉備に軍紀の必要性を説く。(以上第26巻)


第27巻『南郡争奪戦』


  • 目次:城とり優先権/呉軍のつまずき/夷陵城攻略/一巻の書/曹操の秘計/静寂の陣/無血城とり/荊州の主
  • 表紙:周瑜


劉備、油江口に進軍、勝利の祝いを周瑜に贈る。周瑜、油江口の劉備へ返礼に訪れる。周瑜、南郡の城取りを宣言。取れなければ劉備が取ればよいも言う。呉軍、曹仁の守る南城を攻めるが失敗。続いて甘寧、夷陵城を攻め、奪うが、逆に城を囲まれる。周瑜、甘寧救出に夷陵城へ向かう。夷陵城の魏軍、南城へ逃げる。曹操は万が一のための一巻の書を南城に残していた。

呉軍、南城を攻め、城内へ侵入。魏軍に囲まれ、周瑜、矢に当たる。周瑜、病床に臥す。魏軍、南城を出て呉軍を攻める。周瑜は死んだのか?呉軍、魏軍、迎撃。再度、南城へ攻め寄せるが・・・趙雲が南城を獲る。さらには張飛が荊州城を、関羽が襄陽城を獲る。孔明がなんらかの形で曹仁の割符を手に入れ、南城を支援するよう偽の指示を荊州と襄陽に出し、魏軍を立ち退かせていた。

魯粛、荊州に赴く。魯粛、劉備が荊州を獲っては道理が通らないと孔明に説く。孔明、劉表の子・劉琦が継ぐのが道理と説く。

荊州の主として、劉備新たな人材・馬良を登用する。馬良、南の四郡を獲ることを進言する。劉備軍、進軍する。(以上第27巻)


第28巻『進攻玄徳軍』


  • 目次:四輪車/裏の裏/桂陽攻め/兄嫁騒動/張飛武陵をとる/関羽五百騎/黄忠の矢
  • 表紙:趙雲


趙雲、邢道栄を斬る。劉備軍、劉度の零陵を獲る。続いて趙雲、桂陽へ進軍、桂陽降伏。趙範、趙氏同志として趙雲に義兄弟の約束をする。趙範、後家の兄嫁を趙雲に差し出そうとし、趙雲激怒。趙範、趙雲を謀略で殺そうとするが失敗、降伏。劉備、趙雲の武人の態度を称える。劉備、桂陽に陣取る。

張飛、武陵を攻める。武陵の太守・金旋、城出て張飛に挑むも敗れる。部下の鞏志、金旋を裏切り、首を跳ね、張飛に降伏する。劉備、張飛を荊州に返し、荊州から関羽が桂陽に下る。

関羽、手勢500のみで長沙へ向かう。老将黄忠と一騎打ちの勝負。初戦引き分け。次戦、黄忠落馬し、関羽は黄忠を打たず。三戦、黄忠、弓を放ち、わざと外す。太守韓玄怒り、黄忠を処刑しようとする。魏延が反乱、韓玄を斬り、関羽に降伏。劉備、長沙へ赴き、黄忠、続いて韓玄を登用する。(以上第28巻)


第29巻『政略結婚』


  • 目次:合肥城攻防/太史慈の最期/証文/謀略結婚/甘露寺/十字紋石/贅沢の蜜漬/脱出/男まさり
  • 表紙:劉備


孫権、合肥を攻める。城内に手を回し火をかけるが鎮圧。太史慈に合肥城に突入するが討ち死。

一方、夷陵城では劉琦死去。となれば荊州を呉に返さねばならない。代替地・蜀を得るまでの一時預かりと証文を交わす。周瑜、孫権の妹・弓腰姫を劉備に嫁がせる謀略結婚を画策し、孫権に進言。魯粛、劉備に結婚を打診。劉備、趙雲を伴い呉へ。

まず、喬国老を訪問。喬国老は謀略を知らされておらず、真に受ける。喬国老、孫権の母公に知らせる。母公も知らない。母公、孫権に詰問。劉備を見て判断することとする。孫権、劉備殺害準備をする。母公、甘露寺で劉備と面談。母公、兵を引かせる。夜、劉備、大望を祈り、岩を斬る。孫権も岩を斬り、切り口が十字になる(十字紋石)。

劉備、母公に気に入られ、弓腰姫と結婚。それを知った周瑜、劉備を贅沢で堕落させるべく孫権に進言。劉備、堕落す。危機を感じた趙雲、孔明の秘策の手紙を読み、劉備に曹操進軍という嘘を報告する。劉備、荊州へ帰国準備をする。弓腰姫も同行に賛同。問題はどうやって呉宮から脱出するか。

元旦、先祖を祀るふりをして劉備・弓腰姫・趙雲、呉宮を出る。夜になり、孫権、出し抜かれたことに気づき、追ってを差し向ける。丁奉・徐盛、劉備・弓腰姫に追いつくが、弓腰姫に追い返される。続いて蒋欽・周泰がやってくるが、間一髪で孔明の船が出迎え、劉備は逃げ切る。


第30巻『周瑜と竜鳳』


  • 目次:孔明の読み/銅雀台/荊州往来/周瑜の最期/将星を見る/鳳雛去る/馬騰と一族/密告者
  • 表紙:周瑜


周瑜、劉備・弓腰姫を追う。関羽・黄忠・魏延防戦で周瑜引き下がる。周瑜、吐血する。孫権、曹操と劉備が組まぬよう策を講じ、銅雀台の曹操に対し、婚姻の引き出物として荊州を劉備に引き渡したことを報告する。曹操、朝廷の名で周瑜を南郡の太守に任命、周瑜、困惑する。孫権、魯粛を荊州に送るが、孔明に言い包められる。魯粛、柴桑の周瑜に立ち寄り、周瑜、魯粛に策を提示、魯粛は再び荊州へ。魯粛、劉備に呉が蜀を攻めるゆえ荊州通過を進言。劉備、了解する。孔明、周瑜の策と見破る。

周瑜、蜀を攻めるふりをして荊州へ進軍。劉備は出迎えるとしつつも逃げ、趙雲が城を守る。周瑜、孔明に図られたことを悟り、吐血す。孔明、周瑜に手紙を送り、曹操が虎視眈々と狙う中、呉を留守にするなかれと周瑜を諭す。「天はこの周瑜を地上に生まれさせながら何故孔明まで生まれさせたのだ」。絶命。

孔明、趙雲を伴い呉へ弔問。弔辞を述べる。孔明、龐統と会い、引き抜きを画策。孫権、龐統と面会するも、龐統の態度に怒る。龐統、つづいて劉備と面会。劉備、龐統の身なりに困惑、官職の空きがなくやむなく来陽県の県令に任ず。龐統、職を持て余し、退屈しのぎに酒を浴びる。悪評が劉備の耳にも入り、張飛を龐統に遣わすと、龐統、短時間のうちに仕事をさばく。張飛、龐統の仕事ぶりを劉備に報告し、劉備、自分の不明を恥じ、龐統を呼び戻し副軍師とする。

龐統の噂が曹操にも届く。曹操、劉備を警戒する。曹操、後方の憂いをなくすため、西涼の馬騰に呉討伐を命じ、都へおびき寄せる策を講じ、黄奎を行軍参謀として馬騰に送る。黄奎、曹操に対する不満を馬騰に述べ、二人で曹操暗殺を企てる。黄蓋、愛人の春香に企てを漏らし、春香が思いを寄せる苗沢に告げる。馬騰、曹操による閲兵に向かい、黄蓋とともに処刑される。苗沢も処刑される。(以上第30巻)


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つづき:【書評】『三国志』横山光輝(著)第31~35巻 : なおきのブログ



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