選書の理由


読むべき本を選ぶ上で、ひとりの人だけに薦められただけではなかなか読むこともありませんが、まったく異なる場所・文脈において複数の人に薦められたとなると話は別です。そこには普遍的なテーマが隠されているように思うからです。本書もまた複数の方から薦められました。



ホワイトカラーの地位低下への処方箋


実はこの本のことを知ったとき、「またこの手の本か」というのが正直なところの感想でした。元コンサルタントの方が書かれる本に共通していると思うのですが(数年前一世を風靡したK間女史など)、いわゆる二番煎じものと思ったからです。


実際読んでみるとそのとおりだったのですが、いい方向に期待を裏切られました。本書の場合は特に著者の経験に基づく事例をストーリー仕立てにしており、わかりやすいという点で評価できるのではないかと思います。


IT化・グローバル化によって知的労働者と言われたホワイトカラーの地位低下が叫ばれて久しいです。その様相を著者は「人間のコモディティ化」と呼びます。また、本書では、SNS、いわゆるノマド、シェアハウスなどを否定します。そのような馴れ合いでは人間のコモディティ化に抗えない、馴れ合いの友達ではなく武器としてのチームを持て、それが本書のメッセージです。


本書に出てくる事例


  • 『七人の侍』
  • 朝日新聞「プロメテウスの罠」
  • 「E-エデュケーション」の税所篤快さん
  • 瀧本氏自ら経営再建に取り組んだ日本交通
  • 日本コカ・コーラ「い・ろ・は・す」
  • マッキンゼー
  • 『王様のレストラン』
  • オトバンク
  • 東日本大震災での透析患者の緊急搬送
  • ティーチフォージャパン
  • 岩波書店
  • 東京大学「Lobby」AEDの啓蒙

など


本書は『七人の侍』のチームをモチーフにしている。

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「よいチームの特徴」の抜粋


  1. 少人数である
  2. メンバーが互いに補完的なスキルを有する
  3. 共通の目的とその達成に責任を持つ
  4. 問題解決のためのアプローチの方法を共有している
  5. メンバーの相互責任がある


非公式な組織に所属せよ


と著者は言います。非常にキャッチーな言葉ですが「秘密結社をつくれ」とも言います。さて、私が2008年より参加しているEGMフォーラムは、その秘匿的な特徴を指し、私は「秘密結社」と呼ぶことがあります。自分のツイートを分析すると、4年前から「秘密結社」という言葉を使っていました。



さて、この悪巧みがなんであったかは記憶していませんが、秘密結社なるものに6年前からかかわっていたことになります。しかし、瀧本氏の主張は、馴れ合いの友達ではなく成果を生み出せるチームを作れという点です。


自分のまわりのあらゆるネットワークを総動員して、非公式な組織を立ち上げて、そこで業務外の時間を使ってでも成果を生み出すための活動を行ってみること。そんな小さなチャレンジが増えていけば、日本は変わっていくはずだ。


果たして「成果を生み出していたか?」と問われると、おぼつかないというのが正直な気持ちです。


自然発生的に集まった「なあなあ」の関係のゲマインシャフト的な集団を、目的がきちんとあるゲゼルシャフト的な集団へと転換していくこと。それがこれからの日本社会において、大切になってくると私は考える。


これまで複数のコミュニティ活動に携わってきましたが、よりいっそう、「成果を生み出す」という点にギアチェンジし、意識を集中していきたいと思います。


類似書ほか


冒頭、本書は「二番煎じ」と断じたわけですが、知的労働者の地位低下とそれに対する処方箋はすでにいくつも


すでにアメリカで起きていた社会の変化がその後日本にもやってくる、そう感じさせる本です。自分の読書記録を見ると、読んだのは2009年でした。



この本も何度か読み直し、スライドを起こしました。




本書は読んでいません。読んでいませんが、タイトルで十分意味するところがわかります。欧米人にこの手の本は、日本人に馴染みのないケースを取り上げていることが多いです。そういう点で、瀧本氏の『君に友だちはいらない』は日本人に馴染みやすいケースを取り上げています。



読書記録を見ると、最初に読んだのは2009年のようです。本書もまたスライドを起こしました。




読んでいません。この本が出たときも「わっ二番煎じ!」と思ってしまいました。神田昌典氏はタイトルで釣る本を連発する人だと思っていますので、彼の本はあまり読まないことにしています。



フリーメイソンを中心に秘密結社を説明した本。本書によれば、「イニシエーション(入会審査)」があり、「秘密により信頼が担保されている」存在を秘密結社と呼びます。私の所属しているコミュニティは、紹介がなければ入れないところが多く、内内の話も多いことから、秘密結社ということになります。




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