<目次>
  • はじめに
  • 名門美術学校の意外な上顧客
  • 忙しい読者のために
  • 第1章 論理的・理性的な情報処理スキルの限界
  • 第2章 巨大な「自己実現欲求の市場」の登場
  • 第3章 システムの変化が早すぎる世界
  • 第4章 脳科学と美意識
  • 第5章 受験エリートと美意識
  • 第6章 美のモノサシ
  • 第7章 どう「美意識」を鍛えるか
  • おわりに


読書日記人気ランキング


前評判のよかった本書を読了しました。既に二回の読書会で紹介し、実はその前に紹介も受けています。昨年発売された新書の中では、ナンバーワンになるのではないでしょうか?



サイエンス vs. アート、論理 vs. 直感、理性 vs. 感性


近しいテーマの本にはダニエル・ピンクの『ハイ・コンセプト』があります。『ハイ・コンセプト』では、これからの時代は、論理だけでなく感性の必要性が高まっていることを説きました。そして、その後に起きたムーブメントが、フロー体験(ゾーン体験)やデザイン思考です。



それに対し、本書でも「サイエンス」より「アート」、「論理」よりも「直感」、「理性」よりも「感性」の必要性を説きます。


サイエンスvsアート


時代背景


ではなぜ、「サイエンス」より「アート」、「論理」よりも「直感」、「理性」よりも「感性」が大切になってきたのでしょうか?それは、本書では三章を割いて説明します。


  1. 論理的・理性的な情報処理スキルの限界
  2. 巨大な「自己実現欲求の市場」の登場
  3. システムの変化が早すぎる世界


論理的・理性的な情報処理スキルの限界は、二つの側面があります。論理・理詰めの情報処理は時間がかかり過ぎてしまうため、時間的制約の多い現実世界では間に合わなくなっていること。また、論理による解は、誰もが同じ解を得られることを意味し、差別化が生じること。


「正解を出せる人」が少なかった時代には、「正解」には高い値札がつけられましたが、これほどまでに「論理思考」などの「正解を出す技術」を普遍化した結果、いまや「正解」は量販店で特売される安物、つまり「コモディティ」に成り下がってしまったわけです。 (P49)


また、巨大な「自己実現欲求の市場」というのは、途上国でさえも経済的に豊かになりつつあり、マズローの欲求段階説の下位の欲求が満たされた結果、より上位の欲求へシフトしていること。その端的な例が、世界的なiPhone人気です。つづく。


【書評】『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(その2)美意識のある会社・ない会社 : なおきのブログ
【書評】『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(その3)美意識を鍛える4つの方法 : なおきのブログ


読書日記人気ランキング


関連書評・関連書籍

書評読み比べ


関連書籍




↓↓参考になったらクリック願います↓↓
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村