ゴミの山

出典:pixabay lic:CC0 Public Domain



さて、「シェアはゴミの山」という話をさせていただこうかと思います。スマートフォンからFacebookでよく「シェア」をしている人は要注意です。心当たりのある方は一読をお薦めします。


ここで言うゴミとは、捏造記事やデマ記事のことです。昨今話題の大手新聞社による捏造記事は横に置いといて、ここではFacebook上での捏造記事・デマ記事の拡散と、そもそもの捏造記事・デマ記事の作り方について解説していこうと思います。思いのほか長文になってしまいましたので、目次を作りました。


【目次】


捏造記事・デマ記事が増えているよね?


ここ最近、捏造記事・デマ記事のFacebook上での拡散がものすごく増えた気がしませんか?


もともと、そういうのにひっかかりやすい人(いわゆる情弱)もいて、そういう人の投稿は見ないようにしていれば済んだのですが、最近は、「えっ?なんでこの人がこんな嘘にひっかかるの?」というような人まで、Facebookでシェアをしているのを見かけるようになりました。理由は大きくわけて二つあるんじゃないかと思っています。


  1. マスメディア批判と情報の裏取りのない俄か批評家の増大
  2. スマートフォンの普及


マスメディア批判と情報の裏取りのない俄か批評家の増大


マスメディア批判が鳴りやみません。反省なき朝日新聞の従軍慰安婦問題の訂正※が、マスメディアの命取りになった気がしてなりません。もうマスメディア批判は止まらないでしょう。



では、一方で、ソーシャルメディアが信頼に値する情報発信の担い手になっているかというと、それも難しいのではないでしょうか?


マスメディアも、問題のある記事があるとはいえ、一次情報へのアクセス、情報の裏取りは専門家ならではです。吉田調書は少人数で編集してしまったようですが、一般的には一つの記事を複数人で校正していると理解しています(業界の人間ではないので、ここの部分は推測で書いています)。素人が書いている文章と比べれば、誤字・脱字が少なく、分かりにくい表現、文法的に間違った表現、差別的表現も少ないです。速報性と正確性は二律背反ですが、NHKのオンラインニュースを見ていますと、速報版と確報版を二つ出しています。



一方、ソーシャルメディアの各々の記事の書き手は、所詮、一人です。情報の裏取りにも校正にも限界があります。


マスメディア批判と相まって、結果的に、十分な情報の裏取りをしない俄か批評・評論記事が増加傾向にあるような気がします。そして、一連の朝日新聞の誤報をきっかけに、今後一層の新聞離れが進むでしょう。新聞離れと相まって、素人による批評記事の増加も必定です。


※9月12日付けで木村社長が謝罪しましたが、漏れ伝わってくる木村社長の言葉や沢村編集長のツイートを見る限り、謝罪は未だ表面的なものと受け止めています。ゆえに朝日新聞批判は鳴り止みません。


スマートフォンの普及と捏造記事の普及


私は現在はスマートフォンを所持していません。2006年から2011年まで持ち歩いていました。TwitterとFacebookデビューはその間の2008年です。今思えば、スマートフォン所有もTwitter、Facebookデビューも、かなりのアーリーアダプターでした。しかし、スマートフォンによって失われるのは読書の時間です。読書時間を確保するために、スマートフォンを持ち歩くことを止めました。



Facebookへのアクセスは、今となってはスマートフォンからという人がマジョリティではないでしょうか?そして、スマートフォン&Facebookによる「シェア」が捏造記事の普及・拡散の原因だと私は考えています。


スマートフォンの画面は真贋を見抜くには小さすぎる


デング熱陰謀論を唱えたブログは、トンでもないブログだった

デング熱陰謀論を唱えたブログは、トンでもないブログだった


だいたい捏造記事・デマ記事を書いているサイトやブログというのは、その前後の記事も、捏造記事・デマ記事で埋め尽くされています。上の画像の通りパソコンからサイトを覗けば一目瞭然です。しかし、スマートフォンからはどうでしょうか?当該記事だけが見えて、前後の記事も記事一覧も見えていないのではありませんか?一体、そのサイト主、ブログ主がどういう人かをご存知でシェアしていますか?


デング熱陰謀論を唱えたブログをスマートフォンから見る

PCからエミュレーターで

スマートフォン画面を確認してみた


だから、「なんであなたという人がこんな捏造記事をシェアしてるの?」ということが起こります。とにかく頻繁に起きています。毎日起きていると言っても過言ではありません。


その方がシェアをします。たしかに一見面白そうです。ためしにリンク先に飛んでみます。そうすると、記事一覧にトンデモ記事が出てくる。その状況を見てしまったら、「この面白いと思った記事も本当か?」とまず疑いたくなります。


パソコンからアクセスしていれば、すぐにあれこれ検索して簡単に裏取りができます。そして、嘘だと分かります。しかし、スマートフォンでそこまでの操作する人はほとんどいないでしょう。そうして、気づかずに捏造記事の拡散に加担してしまっています。


捏造記事・デマ記事拡散に加担しない方法


ですので、対策は一つしかありません。スマートフォンでよく知らない書き手のサイト記事をシェアしないこと。あなたがバカだと思われかねません。


私のFacebookのタイムラインを見ていただくと分かりますが、基本的に自分の記事以外のシェアはしていません。


「シェア」は両刃の剣です。共感を生み出すこともあればデマ拡散装置にもなります。シェアをする前に一呼吸、間を置く。それだけで変わるのではありませんか?


捏造記事・デマ記事の作り方


あなたの知らないところで陰謀が行われている??


捏造記事を作るのは簡単です。一次情報から都合よく切り貼りをすれば、簡単にできます。もちろん、想像力、妄想力も必要です。一次情報を見れば、事実は分かります。一次情報の裏づけのない記事は、従軍慰安婦問題もそうですが、マスメディアであろうとソーシャルメディアであろうと、信憑性に掛けますし、シェアすべきではありません。


小保方さんは、実験ノートを公開しませんでした。むろん、私は理系出身ですが、理系出身の方なら、裏づけがない研究成果は信頼に値しないと誰でも分かることです。我が家でも話題になりました。理系志望の高校生の間ですら、議論の余地がありませんでした。


小保方さんにしても、デマ濫造者にも共通して言えることは、悪意がないこと。純真ですらあります。しかし、思い込みが激しく、自分の問題に気づきません。だから、捏造者・デマ濫造者の道へ転落してしまうのでしょう。


デング熱陰謀論

デング熱の患者報告数


さて、この記事を書こうと思ったきっかけが、デング熱陰謀論です。デング熱陰謀論では、国立感染症研究所のホームページのグラフが都合よく切り取られました。2013年までは全て輸入症例です。国内感染は2014年が初めてでした。しかし、捏造記事濫造者は、そのことを伏せ、画像だけを抜き取り、2013年のほうが症例が多いのに今年になって騒ぐのはおかしいことを記事で訴えました。



この陰謀論に限らず、ちまたの陰謀論の99%は荒唐無稽です。デング熱陰謀論の場合、大きくわけて二つから構成されているようです。


  • 企業による実験・利権陰謀論
  • 政府によるデモ潰し陰謀論


【陰謀論記事】


デング熱陰謀論を騒いだこの方は、記事の切り貼りと誤りを指摘されると、国立感染症研究所を怪しいと論点を摩り替えました。



朝日新聞は、従軍慰安婦問題は政府の強制が論点だったのに、「強制」の一次証拠がなく旗色が悪くなってくると、いつの間にか「女性の人権問題」に論点を摩り替えました。論点のすり替えは、捏造者がよく使う手口のようです。


【デマを指摘する記事】


デマ記事とデマ指摘記事を比較すると、Facebookのいいね!の数から類推すると、残念ながらデマ記事のほうが拡散してしまっています。残念でなりません。


陰謀はコストとリスクに見合わない


勝手な推測なので間違っていたら申し訳ありませんが、陰謀論を唱える人というのは、企業で働いたことのない方、あるいは「お金を稼ぐ」や「コスト」に意識がない方なのではないかと思います。※


全うな企業人であれば分かることですが、陰謀をしかけるコスト、陰謀が発覚した際のリスクを勘案すると、全く割に合いません。そのような陰謀をしかけている暇があるのなら、全うに働いたほうがよほどノーリスク・ハイリターンです。


【企業による実験・利権陰謀論】

デング熱騒動では、製薬メーカーがウィルスを散布したという陰謀があるらしいです。散布したことがばれたらどうするんでしょうか?企業生命はおしまいです。17年前に猛毒を散布した団体がありましたが、すぐに発覚し、実行犯は逮捕され、その団体は社会から抹殺されました。


製薬メーカーがマスメディアに働きかけてニュースを増大させたという陰謀論もあります。全メディアに影響力を行使するには、広告費も計り知れないです。双方の発覚リスクを勘案すると、やはり見合いません。


【政府によるデモ潰し陰謀論】

代々木公園で開催予定であった反原発デモ潰しが狙いだったという政府陰謀論もあるようです。反原発デモなんてほとんど相手にされていないのに、「自分たちが狙われている」なんて、自意識過剰過ぎます。


※デング熱陰謀論を唱えている方のある記事を読んでいたら、広告代理店勤務経験のある方のようです。


シェアはゴミの山か?


1990年代半ばのインターネット黎明期に、インターネットは宝の山か?ゴミの山か?という議論がありました。今、ソーシャルメディア、特にFacebookでも同じような状況が再現しているように感じます。そして、マスメディアの信頼性の凋落によって、俄か評論家が増えています。Facebook&スマートフォンが拡散に加担しています。仮にこの状況が続くと、Facebookの信頼性も崩れ、Facebook離れが起きるでしょう。


しかし、私はそこまで悲観していません。一時期Facebook上の占いアプリが流行りましたが、個人情報が抜かれていることが発覚するや否や、一気に沈静化しました。今後、「Facebookのシェアがうざい」、「Facebookを止めます」という方が出てくるでしょう。しかし、自分が「うざい人」になってしまったことに気づけば、いづれ沈静化するのではないでしょうか。



さて、ここまで書いたところで、例の陰謀を企みますかな。ふふふっ




おすすめです。陰謀論をめった斬ります。


ちなみに、私はフィクションとしての陰謀論は大好きです。


追伸~批判されたと思ったあなたへ~


このような批判をすると、批判先のブログ主(&熱心な読者の方)からカウンターパンチを食らうでしょう。リンクしちゃってるわけですから。そちらから批判されれば、アクセスが急増しますので、すぐに気づきます。


デング熱に関しては、私は製薬メーカー関係者でも政府関係者でもありません。何の利害もありません。また、マスメディアを鵜呑みにしていないことは、こちらの記事をご覧いただければお分かりかと思います。私の申しているのは、俄仕立てのネット上のマスメディア批判もまた信用に値しないということです。Facebook上に捏造記事・デマ記事が増えてきて正直辟易としているため、騙されないように友人たちに注意喚起するためにこの記事を書いています。それ以上の意味はありません。



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