第18回品川読書会を開催しました。今月は8月8日に続いて2回目です。女性2名男性4名の参加となり、1名が初参加でした。


選書というのは自分の興味のある分野にどうしても偏ってしまいます。そもそも興味外のテーマは、視野に入ることすらありません。そんな中、読書会というのは、アンテナを広げる役割を果たしてくれます。自分のアンテナで見つけられない本を、他者が見つけてくれ、分かり易く解説してくれる、それが読書会です。


また、逆の立場、紹介する側も、その本に関しての知識を持たない第三者に短時間で説明するスキルを磨くことができます。紹介を受ける側、紹介をする側双方にメリットがあるため、読書会は成り立ちます。


直近の読書会参加記録


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紹介を受けた本

『Learn Better』


紹介者は先週アクティブ・ブック・ダイアローグで本書と出会ったとのこと。『LIFE SHIFT』な時代、学び直しが必要です。マインドセット、モチベーション、メンター、背景を知ることなどが大切です。モチベーションを高めるには「自分のほうに引き寄せる」ことが必要とのことです。


『MARCH』

MARCH 1 非暴力の闘い
ジョン・ルイス, アンドリュー・アイディン
岩波書店 ( 2018-03-28 )
ISBN: 9784000612630


アメリカの人種差別、公民権運動を舞台にしたマンガ。ケネディやキング牧師が出てきます。著者のジョン・ルイスは黒人の下院議員で、自身も1960年代に公民権運動に身を投じた方。当時も人種差別は憲法違反ですが、州法で公然と差別がまかり通り、たとえ法律上みとめられても運用上サボタージュすることによって実質の黒人の権利をはく奪していました。遠い昔のことではなく、1960年代のことです。「自由」の国アメリカの暗黒面です。


『それからの三国志』


諸葛孔明を中心に描いた『三国志』。狭義には三国鼎立した222年から蜀漢が滅びる263年。『三国志』は黄巾の乱の184年から孔明がなくなる234年ごろまでを描きますが、本書はその後三国志を描きます。魏の司馬氏が台頭し、263年には蜀が、265年には魏が滅び、司馬氏に禅譲して晋が成立、280年に呉が滅んで中国は再統一されます。


三国志というのは、中国の古代から中世への転換期(中国の近世は宋以降)。服装や髪型などの変化があったようです。


『異文化をこえる英語』


著者の鳥飼玖美子さんは著名な同時通訳者。通訳というのは、単語を一対一で翻訳しても意味を為しません。特に同時通訳の場合は、大意を理解した上で直感的に意訳するスキルが問われます。


自然言語処理を生業としている私の立場から説明すると、単語を知っていることと意味を理解することは、別次元です。ポイントは、言葉はネットワークだということ。「語彙」という言葉は、単なる単語集のことではなく、どの言葉とどの言葉どのように関連づけられているかという意味も合わせ持っています。日本語の語彙空間と英語の語彙空間が重なって初めて翻訳は成り立ちます。


『大論争! 哲学バトル』


仏陀・ソクラテス・孔子の時代から、時代が一気に下ってカルヴァン・ベーコン・ホッブズ・デカルト・ルソー・カントなど、さらにキルケゴールやニーチェ。時代を超えた哲人たちが、正義の命題について戦わせます。哲学の歴史の全体像を描いており、とても読みたい!


紹介した本

『女系図でみる驚きの日本史』


前回に続いて二回目の紹介となってしまいました。説明内容はブログに記載済みです。




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