ちょいとさぼり気味だった「品川読書会」。出張する機会が増え、朝、品川に行けない日が増えたため、10月以降途絶えていました。先月から再開したものの、今月はコロナウイルスで自粛モード。そこでオンラインに切り替えたところ、5名の方に参加いただけました。
もうこれからはオンラインでいいんじゃないか、という気がしてきたのですが、そうすると読書会の名前をどうしましょうね?やっぱりオフラインはやりたいし。結論出ないので、やりながら考えます。
開始は朝7時、終了は朝8時。その後身支度し、出勤しました。Zoom会議は、今回初参加いただいたNさんにお願いしました。ありがとうございます。次回は4月15日(水)朝7:00。オンライン開催予定です。
- 第28回(2018年8月
- 第29回(2019年9月18日)
- 第30回(2020年2月18日)
紹介いただいた本
もし明日、親が倒れても仕事を辞めずにすむ方法
著者は介護施設の経営者とのこと。介護を理由に仕事を辞めてはいけない、介護はプロに任せ、家族として気持ちに寄り添うことに重点を置こうとのこと。私の両親が父81歳、母76歳。二人とも健在ですが、そろそろ考えておかないといけません。
『ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由』
スターバックスの経営者だった著者。「火花が散る一瞬」があるとのことです。
『哲学と宗教全史』
宗教は人間が言葉を獲得しはじめた20万年前に生まれ、哲学は階級社会になってから、だいたい紀元前800年~650年に生まれたとのこと。ブッダ・孔子・ソクラテスがほぼ同時代人ですね。孔子もソクラテスも自らは書かずに弟子たちが師の言葉を書き残しています。書き言葉は怠惰であり対話こそ重視すべしとしたソクラテス。裏を返せば、文字の普及が哲学を生んだのでしょう。
紹介者のHさん曰く、本書を読むきっかけになったのは、当読書会で紹介された『大論争! 哲学バトル』がきっかけだったとのことです。そういえば、私もその本を読み、書評を書きました。
『学問のすゝめ (岩波文庫)』
1970年代のオイルショックを経験した紹介者のYさん。トイレットペーパーの買い占め騒動が起きましたが、その後人間は進歩したに違いないと思っていたところ、今回のコロナウイルスで買い占め騒動が起き、幻滅してしまったとのこと。人間はそんなには変わらないものだと私もつくづく感じています。
非常時だからこそ、人間の原点に回帰すべく、こうした古典を読む必要があるのでは?とのことです。
『ムダなことなどひとつもない』
今回初参加いただき、しかもZoomで会議を設定いただいたNさんからの紹介です。著者の酒井雄哉さんのプロフィールを確認すると、天台宗の僧侶で、太平洋戦争末期に特攻隊に志願し、終戦を迎えたとのこと。死地に近づけば、生きることの意味を見出せるのかもしれません。
紹介した本
『熱海の奇跡』
著者の市来さんは熱海出身で、大学から上京しそのままコンサル会社へ就職。しかし2007年にUターンし熱海の地方創生に取り組んでいる方です。故郷がさびれていくのは何ともいたしがたいです。体験交流ツアーを皮切りに、シャッター商店街の空き店舗でカフェを開き、ゲストハウスを開き、そして商店街でマルシェを開催。人で賑わう空間を再生しました。
著者がUターンして目の当たりにしたのは、熱海の良さを知らない地元の人たち。ずっとそこに住んでいると、良さに気づかないのかもしれません。逆に、Uターン者やIターン者のほうが、その地域の良さを言語化できるのでしょう。
ゲストハウス、いいな。尾道の本を読んだ時も、ゲストハウスいいなと思いました。近いうちに、熱海のゲストハウスに泊まりに行きたいです。
- 【書評】『0円で空き家をもらって東京脱出!』~DIYで街づくり : なおきのブログ
尾道のゲストハウスが紹介されている。 - 熱海のゲストハウス guest house MARUYA
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