【品川読書会】第43回(2021年3月17日) on Zoom


今回ややや人数が減って女性1名・男性3名の参加となりました。顔ぶれが固定的になってきていますので、もう少し新しい人を呼びこみたいなぁと思うところです。



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紹介を受けた本

『品質の教科書』

デンソーの方の品質の本。品質の根本は気づきや違和感であり、その気づきや違和感が劣化していないかという指摘。人に依存せずどんな人でも一定の品質が満たせることが重要。とはいえ、ここで、「そもそも品質とは何か?」という突っ込み。


私の理解では、要求を満たしているかの尺度。


答え合わせをすると「本来備わっている特性の集まりが要求事項を満たす程度」とのこと(出典:日本科学技術連盟、原出典:ISO9000)なので、だいたい私の理解は合っている。


『図解 使える失敗学』


品質ときたので、もう1冊。失敗学の畑中陽太郎氏の図解本。トラブルが発生してから努力をするのではなく、トラブルが起きない努力をせよとのこと。耳が痛い。。。


『トヨタ生産方式』


さて、読書会ではこうした共時性・シンクロニシティが起きます。1978年初版で現在第117刷、40万部出版された大ベストセラーです。オートメーションではなく減産による生産性向上をうたいます。多種少量で安く作ること、そのための混流生産、そのために金型の取り換え時間を数時間かかっていたものから数分に抑えました。在庫を作らない、そうすれば倉庫も不要になります。


さて、IT業界では「アジャイルソフトウェア開発の12原則」というものがありますが、その根っこはまさに『トヨタ生産方式』「ジャストインタイム」ではないかという指摘。



あらためてぐぐってみると、確かにアジャイル&ジャストインタイムの記事がけっこう出てきます。



自動車のみならずソフトウェア開発にも応用が利き、かつコロナ禍のように突然の環境変化に対しても『トヨタ生産方式』が通用するのではないかという指摘でした。


『文藝春秋2021年3月号』


文藝春秋最新号に芥川賞受賞作品『推し、燃ゆ』が掲載されているとのこと。「推しが燃えた。」という一文から始まります。「国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった。」で始まる川端康成の『雪国』、「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」で始まる夏目漱石の『吾輩は猫である』など、優れた文学作品に共通しているのは最初の一文です。この「押しが燃えた。」も本書の特徴を決定づける言葉なのかもしれません。


それにしても昨今流行している「押し」という言葉。恐らくはAKB48の登場・人気化と同時に誕生したのではないかと思います。日本語には、「ご贔屓」「ツレ」「相方」のような、間接的で風流な言葉が時々あります。古くは能や歌舞伎などの古典芸能から出てきたのだと思いますが、これを現代に焼き直せば、AKB48やジャニーズなどの芸能関係から次の時代にも残る言葉が生まれるのも不思議ではありませんね。


紹介した本

『統計学が最強の学問である』


あらためて紹介予定(できるかな???)



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