第3回の品川読書会を開催しました。のべ91回目の読書会参加となりました。


今回の参加は女性1名男性4名。場所に迷われてしまった方もおられましたので、地図をつけておかなければなりませんでした(m_m)。文末に掲載しましたので、ご参照ください。次回は7月12日か19日を予定しています。今回のFacebookイベントでいいね!、興味ありをしていただいた方には、次回のご案内をする予定です。


これまでの記録:


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紹介を受けた本

おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典
今泉 忠明, 下間 文恵, 徳永 明子, かわむらふゆみ
高橋書店 ( 2016-05-21 )
ISBN: 9784471103644


トップバッターはKさん。動物行動学の本。以前、1冊だけ動物行動学の本を読んだことがあります。人間の行動理解には、動物の行動を観察というのも常套手段です。



動物は賢く進化することもあれば、なぜそのようになるのか?という不思議な進化もあります。本書で紹介されるのは、残念に進化してしまった動物たち。オーストラリアにウォンバットという動物が

いますが、そのうんこは四角い。ウナギは黒いんですが、その理由はなんと・・・。ザリガニは食べ物で体の色が変わるとのこと。フラミンゴもしかり。サイのツノはただのデキモノです。とかなんとか、そういう雑学が続くようです。


つづいてhyoshiokさんの紹介はこちら。



IT業界の方はよくご存知だと思いますが、GEは今やIoT、ビッグデータの旗手です。ドイツがインダストリー4.0を提唱したのに対し、GEはインダストリアル・インターネットを提唱しました。ハードウェアのコングロマリットから、ソフトウェア・サービスの企業へと急旋回中です。


なぜ、GEは変われたのか。その秘訣はシリコンバレー式に転換したとのこと。hyoshiokさん曰く、本書の狙いはシリコンバレー式の紹介ではないかとのことですが、主題をシリコンバレー式にしてしまうと、従来型の企業の方にはそっぽをむかれかねません。あえてGEを表に出すことにより、日本の従来型の企業の人にも手に取ってもらうようにしたのではないかとのこと。


そして、そのシリコンバレー式とは何か。たとえば、研究成果を社外に発表してよいという企業文化を持つこと。それにより、志の高いエンジニアを採用できるとのことです。なるほどね。


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つづいて、スゴ本のDAINさん


異形の愛
キャサリン ダン
河出書房新社 ( 2017-05-24 )
ISBN: 9784309207285


絶版になっていた本が先月再販に。家族愛の物語なのですが・・・・タイトルのごとく、その愛が「異形」なのです。我が子がその存在自体で生きていけるように、薬物により姿形を変えさせてしまうという。。。変質、変態、悪魔の所業なのか。しかし、それでもやはり「愛」の物語なのだそうです。うーううう、私には読めない。


読書会にもってこいの本です。えっ?なにこの本?これ読むの?という本、自分が読めない本を他人に紹介してもらうことこそが、読書会の醍醐味なのですから。



エッチに至る1時間前のあのドキドキの瞬間だけを集めたマンガです。最新話だけネット上で読めます。



Facebook上ではこれまで何度もやり取りしていましたが、今回初対面となるYさん。未読とのことで紹介いただけませんでしたが、2冊持参いただきました。



ちなみに、私は両方読んでいて、前者は書評を書いてあります。



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紹介した本


理化学研究所の9名の研究者たちのオムニバス形式のブルーバックスです。脳科学総合研究センターの所長は、ノーベル医学生理学賞を受賞した利根川進博士です。


3月に参加した「『人工』知能と知能を考えるための61冊」を読む #2でのこと。主催者の三宅陽一郎氏が、「人工知能以前に知能が解明されていない」という話をされていました。ということは、最新の脳科学は、一体どこまでが分かっていてどこからが未知なのかは、その研究者にお話しを伺うのが一番です。


こう言ってしまうと元も子もないかもしれませんが、本書を読んだ読後感としては、人間の脳はまだまだほとんど解明されていない、というものです。人間の脳を用いた実験はできません。ですので、動物実験をします。ライフサイクルの短いハツカネズミの出番なのですが、ハツカネズミでさえも「複雑」過ぎます。本書の中で出てくる最小の実験生物は「ショウジョウバエ」です。


ショウジョウバエの頭皮を向き、脳を剥き出しにした上で、蛍光液を塗り、ニューロンが発火するのを顕微鏡で捉えます。人間の脳のニューロンが1000億に対し、ショウジョウバエのそれはわずか10万。100万倍も違います。さらに、人間の脳は皺だらけで、皺に個人差があるため、厳密に脳の特定部位を判別するのが難しいのに対し、ショウジョウバエの脳はほとんど個体差がないため、同定が簡単であるとのこと。嗅覚し視覚に対し、ショウジョウバエの脳の反応を的確に見ることができます。


小生命体で一つ一つ問題をつぶしクリアしているのが現状です。まだまだ道のりが長いのですが、それゆえに、これから10年、20年は脳科学分野の進展が非常に面白くなると思います。


もう一冊紹介した本がこちら。


生物から見た世界 (岩波文庫)
ユクスキュル, クリサート
岩波書店 ( 2005-06-16 )
ISBN: 9784003394311


朝の時点では、まえがきと訳者あとがきしか読んでいませんでした。「『人工』知能と知能を考えるための61冊」を読む #2で三宅陽一郎さんが、その61冊の中で真っ先に紹介している本です。原著の初版は1933年。舞台はドイツ。そう、ナチスが政権を獲得した年です。


19世紀後半から20世紀前半というのは、科学の転換の期間でした。たとえばダーウィンの唱えた進化論。『種の起源』の出版は1859年ですが、アメリカで進化論裁判が起きたのは1925年です。また、絶対環境としての「エーテル」の存在が信じられ、その存在を否定したのは1905年のアルバート・アインシュタインの特殊相対性理論でした。しかし、この相対性理論もまた、なかなか受け入れてもらえず、別名目でアインシュタインがノーベル賞を受賞したのは1922年のことです。


つまりようやく1920年代になり、進化論・相対性理論が受け入れられたことになります。


本書のタイトルにある「生物から見た世界」、これは訳者の意訳で、元のドイツ語はUmwelt、これを日本語に直訳すると「環世界」と言うらしいですが、これは生物を主体として捉え、まわりの環境はすべての相対的なものであるというのが「環世界」の概念です。



まえがきと訳者あとがきしか読んでいませんでしたが、進化論と相対性理論が受け入れられたことにより出てきた概念だということが直感的に分かりました。


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