第14回品川読書会を開催しました。今回は女性3名男性2名の参加。常連メンバーになりつつあります。開店と同時にちょっともたついていたら席を取られてしまったため、今日はテラスでの開催。日差しが強く暑くなるため、柱の陰に陣取りました。偶然ではありますが、旅の本とマーケティングの本がそれぞれ二冊ならびました。
直近の読書会参加記録
- アクティブ・ブック・ダイアローグ(2018年4月15日)/128回目
- 【社内読書部】第9回(2018年4月20日)/129回目
- 【朝活読書サロン】第107回(2018年4月23日)/130回目
- 【朝活読書サロン】第108回(2018年5月7日)満員御礼/131回目
紹介を受けた本
『二重生活』
看護学校の苦学生として看護婦を目指す「わたし」は、自分を支援してくれる“足長おじさん”に想いを抱き始める。しかし、男の語っていたすべてが嘘で、妻との「二重生活」だったとわかり、男と周りの人間への復讐を誓う―。(「BOOK」データベースより)
著者の折原一さん、新津きよみさんは夫婦。夫婦で不倫サスペンスを描く。お二人とも存じ上げなかったのだけど、新津きよみさんのほかの著書を見ると『夫以外』、『悪女の秘密』や『ママの友達』など。なにやら「不倫」の雰囲気が漂うではありませんか。そして『二重生活』に関して言えば、当の看護学生は不倫のつもりではなかったのだけど、結果的に不倫だということが判明し、男が復讐されてしまうという筋立て。女は怖い・・・。まっ、そんな怖い女が好きですけど。
『オン・ザ・ロード』
若い作家サルとその親友ディーンは、自由を求めて広大なアメリカ大陸を疾駆する。順応の50年代から叛逆の60年代へ、カウンターカルチャー花開く時代の幕開けを告げ、後のあらゆる文化に決定的な影響を与えた伝説の書。(「BOOK」データベースより)
1950年代のアメリカ自動車横断紀行。作者の実体験でしょうか?インターステイト(州間高速道路)が整備途中のアメリカ合衆国。世界でもっともアメリカが輝き、羨望の眼差しで見られていた時代です。紹介者の吉岡さんは、これを機にアメリカを自動車で横断しようと計画中とのことです。
同様に、アメリカを目撃してきた本は『何でも見てやろう (講談社文庫)』。私の書評からは『Cotton100%』と、ちょっと時代が異なりますが『現代語縮訳 特命全権大使 米欧回覧実記』があります。
なお、私自身1990年の夏にアメリカを鉄道で横断しているのですが、できればそのことを文章に綴りたいなと考えています。
『ファンベース』
さとなお氏の本。帯には「共感」から「熱狂」へ、「愛着」から「無二」へ、「信頼」から「応援」へとありました。「共感」という言葉は、『経験価値マーケティング」や『ハイ・コンセプト』 でも取り上げられていましたが、さらに一歩進めて「熱狂」。熱狂的ファンである顧客が自発的に広告宣伝を担ってくれます。そのためにはファンコミュニティがあるといいよね、という話。IT業界では割と当たり前のことなのですが、それ以外の業界ではレアなのでしょうか。
にわかに『レタスクラブ』が売れているとのこと。ファンの囲い込みに成功したようです。
『ボトルは語る』
ボトルなどのパッケージは、製品の一番外側を担い、消費者が一番目にするところでもあります。著者はボトルのデザイナーの方。「ボトルにどんな物語を語らせるのか」ということなのですが、そのためには語るべきお酒の物語が必要。これらもやはり、『経験価値マーケティング』や『ハイ・コンセプト』で取り上げられているテーマです。
紹介した本
『理科系の読書術』
すでに書評を2本書いていますので、そちらを参照ください。
本書を紹介しながら、突っ込まれるかなぁと思っていたら、案の定突っ込まれました。同じく中公新書の『理科系の作文技術』からタイトルを模倣しているよね、という。「なおきさんが『理科系の作文技術』を読んでいないなんて信じられない」という突っ込みも受けました。あぁ、そろそろ読むかなぁ・・・
『理科系の作文技術』を小学六年生の娘に読ませたいという話題が出たのですが、そのついでに紹介したのが、『さよなら、田中さん』。中学三年生の女の子が書いた小説です。中学生ぐらいになると、もう作家デビューできちゃうんですね。
『女流阿房列車』
持参していたのですが、時間切れで紹介できず。酒井順子さんのスパルタ的鉄道旅行記です。すでに書評を書いていますので、そちらを参照ください。
読書イベント(5月22日)
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