今回の衆議院議員選挙について、小選挙区での有権者の投票行動を把握するために、東京都小選挙区の自民党・希望の党・立憲民主党の3党の当選・比例復活・落選状況を調べてみました。参考までに、2014年の選挙の時と対比してみました。


選挙区 17自民 17希望 17立憲 14自民 14民主 14維新
1 × ◎元 ×
2 × × × ×
3 〇前
4 × ×元 ×
5 ×前 〇元 ×
6 × ◎前
7 × ◎前
8 ×前 × ×
9 ×
10 ×前 × ×
11 × × ×
12
13 × ×
14 × ×
15 〇前
16 ×元 〇前
17 × ×
18 × × ◎前
19 × 〇元 ×
20 × ×
21 ◎前
22 × 〇元 ×
23 × ×
24 × × ×
25 ×前 × ×


凡例  意味
小選挙区で当選
比例復活
× 落選
候補者無し
希望の党・立憲民主党候補で前職
希望の党・立憲民主党候補で元職


まとめると以下の通り。


自民党がやや陰り立憲民主党が躍進
選挙区 17自民 17希望 17立憲 14自民 14民主 14維新
立候補者数 24 23 16 24 19 7
当選 19 1 4 22 1 1
比例復活 4 3 4 2 3 3
落選 1 19 8 15 3


自民党は24人の候補のうち比例復活も含め23人が当選。東京18区の方が73歳の年齢を超えてしまっているため、比例に重複立候補できず、落選となりました。希望の党と立憲民主党は、比例復活も含めてそれぞれ23戦4勝19敗、16戦8勝8敗で、立憲民主党に軍配が上がりました。


2014年との対比で見ると、自民党は小選挙区で2014年は22勝なのに対し2017年は19勝です。15区で希望の柿沢氏を下したものの、1区(立憲・海江田氏)、6区(立憲・落合氏)、18区(立憲・菅氏)、21区(希望・長島氏)に小選挙区で敗れました。2014年との対比でも立憲民主党の躍進が確認できます。


前・元職候補と新人候補

つづいて、前・元職候補と新人候補別に分析してみます。

前・元職 17自民 17希望 17立憲
立候補者数 24 8 9
当選 19 1 4
比例復活 4 2 4
落選 1 5 1


ここでも立憲民主党の躍進が目立ちます。9名中8名が当選。しかも、元職4名の返り咲きです(1区海江田氏・5区手塚氏・19区末松氏・22区山花氏)。


一方、希望の党は5名が落選しました(5区は自民党を離党した福田氏・8区木内氏・10区若狭氏・16区田村氏・25区小沢鋭仁氏)。なお、若狭氏を除く4名は選挙区替えです。全員を確認していませんが、選挙区替えになったのは、元の選挙区に希望の塾の候補者が立ったからではないでしょうか?


「しがらみのない政治」というのは簡単です。しかし、地縁のない土地で勝つのは、追い風が吹かない限り、難しいのではないでしょうか?


新人 17自民 17希望 17立憲
立候補者数 15 7
当選
比例復活 1
落選 14 7


そして新人候補の確認です。立憲民主党で比例復活した1人を除き全滅です。少なくとも、東京都議会選挙のように、希望の党の素人議員がそれほど当選しなくてよかったと思います。


ところで、自民党は新人候補無しでした(自民党は比例単独の当選者2名が新人)。


2005年の郵政解散選挙、2009年と2012年の政権交代の選挙のように、政権を取った政党が大量当選した時は大量の新人議員が誕生します。今回のように、与党が3分の2を超える多数となる選挙では、ほとんど新しい当選者が出ません。しかし、自民党はこんなに新人候補がいなくいいのでしょうか。東京18区で高齢の自民党候補が落選しましたが、18区は新人を立てるべきだったのではないでしょうか?


希望の党が「しがらみのない政治」を標榜した一方で、自民党は「しがらみが多すぎ」ではありませんか。次回も新人候補無しで臨むようなら、投票先を考え直さなければなりません。


希望の党と立憲民主党の対比
立憲が小選挙区で当選 4
立憲が比例復活で当選 4
希望も立憲も落選だが立憲が得票多数 7
希望も立憲も落選だが希望が得票多数


希望の党と立憲民主党の両者が立った選挙区が15。結果的に両者の対決は立憲が全勝です。


野党統一候補が立てられず自民党を利したと言われます。少なくとも立憲民主党は勝利しており、希望の党は全敗です。その責は希望の党にあると言えます。


結論


以上、まとめると以下のようになります。

  • 自民党に陰りあり(小選挙区当選が22人から19人に)
  • 立憲民主党が躍進(8人が当選、うち4人が元職)
  • 希望の党が苦戦(現職5名が落選)、立憲民主党との対決は全敗
  • 選挙区替えは愚策

以上



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