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ブログではほとんど仕事について語ることはありませんが、当たり障りのない範囲で、少し仕事について語ってみようと思います。私の本業は、主は研究開発・事業開発の投資審査のとりまとめです。もう一つは、人材教育です。今日は前者について書きます。


年間60~70件の投資審査をかれこれ4年間見てきました。うまくいく事業開発と失敗する事業開発のおおよその目利きができるようになってきました。おそらくこれは、世の中の新規事業開発論や起業論とほとんど同じではないかと思います。


  1. 「お金になること」と「お金になりそうだけどならないこと」の違いを理解しているか。
  2. 「売上」だけでなく「利益」や「キャッシュフロー」を意識しているか。
  3. 誠実さがあるか?


「お金になること」と「お金になりそうだけどならないこと」の違い


ピーター・ドラッカーは、イノベーションとは顧客の創造・市場の創造だと言いました。顧客とは「お金」を払ってくれる人のことであり、「お金になりそうだけどならない」人は顧客とは呼びません。今週お会いしたベンチャー企業の方々は、この二つの違いをよく理解されていて、関心しました。一方、事業に失敗する時というのは、ほとんど、この二つの違いを理解されてないケースのような気がします。


「売上」だけでなく「利益」や「キャッシュフロー」を意識しているか。


投資フェーズだから当面赤字でも仕方ないという意見がまかり通ることがあります。本当でしょうか?基本的に、投資とは生み出したキャッシュフローの中から行うものではないでしょうか?


もちろん、中には、投資先行の事業もあると思います。先々週話を伺ったスパイバーはその典型です。しかし、投資に必要な原資をベンチャーキャピタルから投資してもらっていますし、また、早期回収への意識を強く感じました。


いけないのは、粗利ベースで利益が出ているだけで、営業利益ベースで利益が出ていないようなケースです。「粗利で儲かった」と言われても、「あなたの人件費が稼げてませんよ」ということもありえます。


誠実さがあるか?


実は一番大切なのは、誠実さではないでしょうか?当初言っていたことを反故にする人は、まず、成功した試しがありません。


徳川家康の幼少時代の師、太原雪斎和尚は、兵や食よりも信が大切であると解きました。そのことと同義です。ベンチャーキャピタルやエンジェルの方々も、投資候補先の人の人間性を見るといいますしね。


ゲイであることを告白したアップルの現CEO Cook氏、青色LEDを発明したノーベル賞受賞者赤崎先生スパイバーの関山社長、今週会ったベンチャー企業の方々、これらの方々には誠実さを感じます。


一方、この方には誠実さを感じませんでした。


誠実な人であれば、金銭授受に関係なく、周りの人から支援をしてもらえます。不誠実な人は、金の切れ目は縁の切れ目になります。


十分条件


再掲します。


  1. 「お金になること」と「お金になりそうだけどならないこと」の違いを理解しているか。
  2. 「売上」だけでなく「利益」や「キャッシュフロー」を意識しているか。
  3. 誠実さであるか?


おそらく、これらの条件は十分条件であって、必要条件ではありません。三つの条件がそろっても、失敗することもあると思います。また、どれか一つかけていても、成功することもあるかもしれません。たまたま伸びている市場だったりとか。しかし、新規性が高ければ高いほど、限りなく必要条件になっていくようです。


以上、毎日投資を見てきた私の結論です。


ただ、私の経験は、企業内の投資でしかありません。企業間の投資(出資や買収)を手がけている方と比べると、稚拙かもしれません。



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