
photo credit : たびえもん
<目次>
- 第一章 教育とは
- 第二章 子連れ旅行をしてみよう/出発編
- 第三章 やって来ました海外旅行/現地滞在編
- 第四章 備えあれば憂いなし/トラブル防止編
- 第五章 旅育は家族の成長とともに
- 第六章 旅が人生を豊かにする十の理由
- 第七章 旅費で日本を元気に!
本書との出会い
タイトルが実に直球ストレートで、私の言いたいことをそのまんま表しています。私自身、学生時代はバックパッカーとして海外旅行をし、仕事でもたびたび海外出張に行き、子どもが生まれてからも何度か子連れ海外旅行を経験しましたので、自らの経験と本書は合致するところが多いのですが、しかし近年、子連れ海外旅行ができていません。反省(?)せねばなりません。
そもそも本書を見つけたのは、著者が経営する「たびえもん」の前を2月27日に自転車で通ったことです。「おや、こんなところに旅行をテーマにしたカフェがある!」 店舗の前には、出版間もない本書の宣伝もしてありました。
あまり通る道ではないため、これまで気づきませんでした。さっそく家に帰って、ホームページを確認しました。そして先週、読了しました。
子連れ海外旅行のレファレンス
本書は、海外旅行に初めて子連れで行く際のリファレンスになります。子どもの幼少期のタイミングによっては、随分と対応方法も異なります。私自身、子どもが幼少の頃は頻繁に飛行機に乗っていました。シンガポールに駐在していたため、国外への移動はほぼすべて飛行機になったためです。
2歳までは航空券は格安であること、ベビーカーは搭乗口まで持っていけること、オムツは必須であること、歩かない赤ちゃんの時が一番ラクであること、歩き出す年齢になると大変なこと、二人になると大変さに拍車がかかることなど、本書で書かれていることはほぼ体験済みです。
著者の問題意識
そして、著者の問題意識も、ものすごくよく分かります。
家族旅行の経験によって得られるもの
- 家族旅行の経験と社会性は相関がある。
- 家族旅行の経験と良好な家族関係は相関がある。
東洋大学国際観光学科・森下晶美准教授による
旅行には三つの楽しみがある
- 行く前の楽しみ
- 行っているときの楽しみ
そして帰ってきてからの楽しみ
外で遊ばない日本人の子ども
なんで日本では、外で遊んでいる子供を見かけないんだろう。賑やかな子供の声が聞こえてこないんだろうと。 (P189)
そして、極めつけの問題意識は、これです。
若者よ、旅をせよ
若者の旅行離れ、車離れ、お酒離れ、などなど。その後、新聞や雑誌でも当たり前のように論じられるようになったのは、みなさんもご存知のことと思います。
(これはいかん!)
私は思い立ちました。
最近の若者は旅をしない。この問題に対し、「だから、どうした?」と問い返されることは少なくありません。趣味の多様化や、はやりすたりの問題であって、どうでもよいことと考えている人が多いのでしょう。でも本当にそうでしょうか?
このインターネット全盛の、ちまたに情報があふれる時代にあって、自らの足で歩き、自らの目で判断するということは極めて重要です。 (P190)
これはいかん!ですよ。
若者よ、旅をせよ。
まったくその通りに思います。
旅をせずして、社会がなんであろうか分かるはずがありません。
ご近所さんということもあり、今度、都合をつけて、子どもを連れて、お邪魔したいと思います。
旅が人生を豊かにする十の理由
- 自信がつく
- 視野が広がる
- コミュニケーション力が高まる
- 国際意識を高める
- 社会の出来事に関心を持つ
- 経済感覚が身につく
- ハプニングに対応できるようになる
- 日本が好きになる
- 家族関係が良好になる
- 子供の年収や結婚にもプラス?
関連書籍
少年よ、旅をせよ!と書いてみて思い出したのが本書。
『地球の歩き方』は50冊近く持っています。ここ10年以上買っていませんが。
バックパッカーのバイブル本『深夜特急』も、もちろん読みました。
推敲時間:40分
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