たいていのことは20時間で習得できる
ジョシュ・カウフマン
日経BP社 ( 2014-09-20 )
ISBN: 9784822250485

<目次>

本書を手にとられたみなさんへ

第1章 自己紹介 - ぼくが学習中毒になったわけ

第2章 超速スキル獲得法10のルール

第3章 効果的学習のための10の基本ルール

第4章 ヨガ

第5章 プログラミング

第6章 タッチタイピング

第7章 囲碁

第8章 ウクレレ

第9章 ウィンドサーフィン

著者あとがき

謝辞

訳者あとがき


俗に「一万時間の法則」なるものがあります。ある領域の専門家になるには、一万時間の訓練を要するというものです。その「一万時間の法則」を真っ向からの反論が本書です。


著者のジョシュ・カウフマン(Josh Kaufman)は、『パーソナルMBA』という本を著している方で、米国では有名な方のようで、TEDでもプレゼンテーションをしているようです。



プロを目指すならともかく、アマチュアとして楽しむ分には、ほとんどのスキルには20時間で習得できるということを、まさに自らが実験台となり、いくつかのスキルで証明して見せました。日本にも多趣味の資格マニアのような方ってけっこういると思いますが、そんな感じです。


なお、本書との出会いは、4月23日の朝活読書サロンでした。


20時間で習得できること、できないこと


ただ、20時間での習得は、すべてのことに通用するわけではありません。スキルの習得とそうでないものを区別していて、「学習」や「トレーニング」は「習得」ではないとしています。


例えば外国語について、20時間で言語の構造や基本挨拶、数字など、外国を旅行するのに最低限必要な言い回しを覚えることはできるとは思いますが、ディベートができたり専門書を読みこなすレベルには達しません。それには「学習」が必要です。


また、マラソンについて、20時間で走り方をマスターし、5kmや10km程度の「長距離」を走るスキルは習得できるとは思いますが、マラソンで2時間30分を切るのは不可能です。それにはかなりの年月のトレーニングが必要でしょう。


本書では、著者が実践した6つのスキルについて紹介しています。ヨガ、プログラミング(Rail)、タッチタイピング、囲碁、ウクレレ、ウィンドサーフィン。ブログ記事後半で少し説明します。


20時間で習得するためのTIPS


20時間で習得するのに必要な10個のルールが第2章で提示されているのですが、

<超速スキル獲得法10のルール>

1.魅力的なプロジェクトを選ぶ

2.一時に一つのスキルにエネルギーを集中する

3.目標とするパフォーマンスレベルを明確にする

4.スキルをサブスキルに分解する

5.重要なツールを手に入れる

6.練習の障害を取り除く

7.練習時間を確保する

8.すぐにフィードバックが返ってくる仕組みをつくる

9.時計のそばで一気に練習する

10.量と速さを重視する


うーんちょっと多いな。冒頭に4ステップだと言っているので、このほうが分かりやすいでしょう。

  • 分解
  • 学習
  • 除去
  • 練習


「量と速さを重視する」について、「質より量」の大切さを述べています。量か質で2チームを競わせた結果について、引用します。

量だけを評価されたチームと質だけを評価されたチームでは、量だけを評価されたチームが質でも勝った。量重視チームは、繰り返し失敗したことによって急速に学習していったが、質重視チームは、質を高める理屈に時間を費やした。



ヨガ

ヨガ

画像出典:pixabay.com ライセンス:CC0 1.0


座禅は少しかじりましたが、ヨガも覚えてみようかな。呼吸が肝ですね。


囲碁

囲碁

画像出典:Go - Wikipedia ライセンス:CC BY-SA 3.0


私自身、囲碁のルールは知らなかったので、本書で多少なりとも囲碁のルール知る機会になりました。著者はオンラインゲームで対戦をしたとのこと。20時間で18-20級程度にはなったであろうとのこと。オンラインゲームの初級レベルは、だいたいそのクラスのようです。


ウクレレ

ウクレレ

画像出典:pixabay.com ライセンス:CC0 1.0


楽器選びから。最初に買ったウクレレでは満足せず、やや高級なウクレレを購入しなおし。基本は4つのコードをマスターすれば、ほぼどんな曲でも歌えるとのこと。20時間での習得について講演する機会があり、講演会場で20時間でマスターをしたウクレレ演奏を披露!


ウィンドサーフィン

ウィンドサーフィン

画像出典:pixabay.com ライセンス:CC0 1.0


サーフィン選びには専門家の助言を得ます。帆の面積が大きくなるとスピードが出ますが、アマチュアはまずは小さなものから。帆船が向かい風なのになぜ前に進むのか不思議に思っているのですが、向かい風を受けてジグザグに進む方法についても、一応は習得したようです。




↓↓参考になったらクリック願います↓↓
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村