<目次>
  • はじめに
  • 1 BECOMING
  • 2 COGNIFYING
  • 3 FLOWING
  • 4 SCREENING
  • 5 ACCESSING
  • 6 SHARING
  • 7 FILTERING
  • 8 REMIXING
  • 9 INTERACTING
  • 10 TRACKING
  • 11 QUESTIONING
  • 12 BEGINNING
  • 謝辞
  • 訳者あとがき



なかなか骨太のハードカバーの本です。1ページ19行で約400ページあります。500ページにしてもいいから、1ページは16~17行にしてほしかった。一気に読んだ上で全体を咀嚼して書評を書くこともままならぬであろうから、4分の1ぐらいの時点で、一旦書き始めます。


著者のケヴィン・ケリー氏といえば、WIRED誌の創刊者であり編集長を務めた方。インターネットの黎明期からインターネットと関わり、見守ってきた方。まだ3章まで読み終わった段階ですが、テクノロジーのもたらす未来への洞察力は、感嘆します。


なんの本か?


この本は何について書かれているか、冒頭の言葉に表れています。

本書では、今後30年を形作ることになる12の不可避なテクノロジーの知からについて述べることにする。 (P7)


インターネットが現在もたらしている事象を12の動詞で表します。たとえば・・・


インターネットは静的なものではなく動的なものです。絶えず進化をしています。どの動的なさまをBECOMINGと表しています。次のCOGNIFYINGは認知のことですが、これは人工知能、ロボティックスを表しています。次のFLOWINGは、静的なインターネットから動的なインターネット、TwitterのタイムラインやFacebookのウォールのように流れていくもの、動画や音楽のように流れていくものを指します。4番目のSCREENINGは、画面のことです。パソコンからスマートフォンやタブレットなどの携帯端末への流れへ。そしてこの後、「画面」はどのように進化をしていくのでしょうか?


進化の行く末を決定的に予言することはできません。しかし、進化の方向性を当たらずとも遠からずです。引用します。

私は不可避ということを、もっと違う形で捉えている。テクノロジーの性質そのものに、ある方向に向かうけれど他の方向には行かないという傾向がある。つまり、条件なら即は、テクノロジーを規定する物理的・数学的な法則は、ある種の振る舞いを好む傾向があるのだ。 (P7)


先のキーワードでいえば、人工知能はあらゆる生活シーンに食い込んでくるでしょうし、ストリーミングの技術は発達するでしょう。また、一人当たりのスクリーンの数もおそらく増えていくでしょう。


この手の欧米本の特徴ではありますが、具体的事象を取り上げながら、抽象化が絶妙にうまいことです。なかなか日本人でこの芸当ができる人はいません。


人工知能に関する考察(COGNIFYING)

Baxter
image via Baxter (robot) - Wikipedia (license: CC BY-SA)


第2章 COGNIFYについて触れておきます。よく、ロボットが人間の仕事を奪うという論調があります。



しかし、本書では、ロボットは確かに人間の仕事をやってくれるが、人間は新しい仕事を見つける、としています。

それを端的に4つのステップで表しています。

ロボットが行う仕事は、われわれがいままでやってきて、彼らの方がもっと上手に分野のものだ。彼らはわれわれがまるでできない仕事もやってくれる。必要だとは想像もしなかった仕事もやってくれる。そうすることで、われわれが新しい仕事を自分たちのために見つけるのを手伝ってくれる。 (P81)


リシンク・ロボティクス社(Rethink Robotics)が開発した、バクスター(Baxter)というロボットがあります。このロボットの特徴は、1.目があり何を見ているかを伝える、2.誰でもロボットを訓練できる、3.これまでのロボットと比べれば安い(25000ドル!)


動画を貼り付けておきます。


わずか二世紀前まで、人口の90%は農業に従事していましたが、20世紀の終わりごろには先進国では軒並み10%を切り、恐らく現在は、アメリカあたりでは1%程度ではないでしょうか。同じことが工業にも起こり得ます。人口の1%だけで、すべての工業製品が作られる時代が来ることを。その担い手では、未だ見ぬ高度なオートメーション化、ロボット導入になるのは想像に難くありません。そしてその時には、まだ見ぬ新しい職業が起きているのかもしれません。




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