チョコレート@日本橋三越本店

日本橋三越本店にて撮影(2月11日)(CC BY-NC-SA )



先日、サザエさん展を見に日本橋三越本店を訪れた際、隣の催事場は、バレンタインコーナーになっていました。


バレンタインにチョコレートを贈るという習慣は、製菓メーカーの陰謀説等ありましたが、いづれにせよ、すっかり日本文化として定着してしまっています。欧米諸国ではどうなのかとぐぐって見ますと、どちらかというと男性が女性にバラの花束を贈ることのほうが多いようです。




red_valentine_roses

photo by SemiRetiredJedi under license of CC BY-SA 3.0


文化とはどのように形成されるのだろうか?

文化とは~社会心理学・脳科学的アプローチ~

文化とは~社会心理学・脳科学的アプローチ~


さて、日本人は、なぜバレンタインにチョコレートを贈るのだろうかということを「文化」の視点で考察してみたいと思います。


「文化」とは、民族の精神性に基づく絶対的なものではなく、シーソーのよう条件次第で結果が異なる頻度依存行動であり、「相互依存的な実践活動の総体である。」と社会心理学者の山岸敏男氏は述べています。必ずしも最良の選択をしているわけではなく、どちらを選ぶべきかに絶対的・合理的な理由はありません。他者依存(頻度依存)の行動の結果、均衡が保たれているに過ぎません。


わかり易くいえば、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ということです。


また、脳科学の視点で言えば、他者依存の行動をしてしまうのは、ミラーニューロンのなせる業ということになります。


日本人全体が、バレンタインにチョコレートを贈るのは、みんなが贈るので贈るべきものだと反射的に思い込んでいるだけだからかもしれません。チョコレートを贈る習慣のない他国を訪れてみると、そのことがよくわかるでしょう。


チョコレート-食品-キャンディ-カロリー-ニブル-心-491165

image from pixabay.com under license of CC0 Public Domain


文化は他者依存の行動の結果


文化が決して民族の精神性ではないことは、たとえば敗戦によって、短期間の間に家父長制から個人主義に移行してしまったことからもわかります。良くも悪くも他国の影響は受けますし、逆に、良い文化を継承しようと思えば、それなりに国民の理解と努力が必要です。


たとえば、いじめをなくす、自殺を減らすというのも、その社会の構成員、学校、地域社会がそうならないように努力することが必要です。また「企業文化」と呼ばれるもののも、強力なカリスマ社長やワンマン社長がいないと会社であれば、やはりその構成員の社員の姿勢次第で、どうにでも変わり得ります。


文化とは他者依存の行動の結果

文化とは他者依存の行動の結果



参考文献


ネット評判社会 (NTT出版ライブラリーレゾナント057)
山岸 俊男, 吉開 範章
エヌティティ出版 ( 2009-10-07 )
ISBN: 9784757102668

リスクに背を向ける日本人 (講談社現代新書)
山岸 俊男, メアリー C・ブリントン
講談社 ( 2010-10-16 )
ISBN: 9784062880732


以上3冊が、社会心理学者山岸敏男氏の著書です。





実は、人間が意識していると思い込んでいることは、単に電気信号による「反射」でしかないことをわかり易く説明してくれています。



↓↓参考になったらクリック願います↓↓
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村