三層のリーダーシップ



私の本職は、新規事業開発における投資回収のマネジメントです。

一時期は、年間100件ほどの投資審査に携わりました。

成功するビジネス、失敗するビジネスを多く見てきました。


昨日(7月7日)、たまたま別々の三箇所で、「リーダーシップ」について話題になりました。

シンクロニシティ:共時性が働いたようです。

さっそく、自分の考えを整理しておこうと思います。


三層のリーダーシップ


新規事業・新規ビジネスの立ち上げに必要な素養として、リーダーシップがあります。企業において、経営、ミドルマネジメント、現場(一般社員層)の三つのレイヤーにおいて、リーダーシップが必要ではないかと考えています。企業によっては、四層、五層、あるいは二層、一層だったりするかもしれませんが、話を簡単にするため、ここでは三層で説明します。そして、この三層が噛み合った時、最高のパフォーマンスを出すのではないでしょうか?


リーダーシップに関するブログ記事


経営層のリーダーシップ


意思決定のリーダーシップ

経営層にとっては、意思決定が必要です。いろんな方と話をすると、けっこう意思決定を軽んじられている人が多いように思います。現場の熱意があっても、経営層の意思決定がなければ、物事は進みません。


創業社長ではなく、サラリーマン社長の上場企業の場合、売上規模、営業利益規模で、チャレンジ度合い(投資にかける金額)が異なってきます。たとえば、年商100億円、営業利益10億円の企業の場合、10億円のチャレンジは、利益が全額吹っ飛ぶ可能性もあり、リスクが高すぎます。経営者の度量にも寄りますが、「わが社の年間投資総額は5億円まで」といった形になるかと思います。


意思決定に関する記事


ミドルマネジメントのリーダーシップ


  • アントレプレナーシップ(起業家精神)
  • 新規事業立上げの責任・コミットメント
  • 新規事業立上げチームの組成とチームワークの醸成


現場のアイデアと熱意があれば成し遂げられるかというと、それも甘いと言わざるをえません。私が見てきたところによると、現場のアイデアと熱意先行型の投資は、ほとんど失敗しています。また、「アイデアソン」とか「創発場」があればいいよね、という意見も出ました。それも安直過ぎます。


必要なのは、その熱意やアイデアを受け止め、実行に責任を持つミドルマネジメントの介在です。経営は、このミドルマネジメントに回収責任を課す必要があります。自動車会社の重量級プロジェクトマネージャー(チーフエンジニアまたは主査)は、まさにこの層です。


また、ミドルマネジメントが笛を吹くだけで現場が踊らなくては意味がありません。燃えるチームを立ち上げられるかどうかも重要なポイントです。


チームワークに関するブログ記事


現場のリーダーシップ


熱意・フロー

言わずもがな、現場の熱意は必須です。フロー状態に持っていく必要があります。この熱意に応えるために企業としてすべきことは、機会の提供、内発的動機の醸成ということになります。たとえば、社内公募制度や3Mやグーグルと同じように、勤務時間のN%は好きなことをやってもよいというルールの整備もありです。


ただし、企業にとっては、従業員が稼がない時間というのはコストです。営業利益でこのコストが十分回収できなければ意味がありません。労務費が売上げの20%の企業で、全社員に20%の自由時間を与えると、売上の4%相当のコストが発生することになります。営業利益が4%しかない企業では到底不可能です。グーグルの20%ルールというのはうらやましいかもしれませんが、それを実施するには、それに見合う営業利益(あるいはキャッシュフロー)が必要ということになります。


これが結局、経営層・ミドルマネジメント・ボトムのリーダーシップが噛み合うということです。


熱意・フローに関するブログ記事


より大きなことを成し遂げる


以上まとめると、より大きなことを成し遂げるには、

  • 三層のリーダーシップがお互い噛み合っていること
  • それぞれの階層で各々が自分の器を大きくすること

これ以外にないように思いますが、いかがでしょうか?



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