「都民ファーストの会ってどうよ?」、「都民ファーストの会って寄せ集めでしょ」※1といった不安に思われている人がまわりにけっこういましたので、今回の都議選の都民ファーストの会候補の出身政党がどこかを調べ、グラフ化してみました。


データソースは、中央大学特任准教授の高橋亮平氏が6月5日付けでBLOGOS上に発表した大胆予測情報に基づきます※2。各候補者個人別の正確な情報は、東京都選挙管理委員会の告示ページ※3から各候補のホームページにリンクされていますので、そちらで確認ください。告示日前の情報に基づいているため、告示情報と一致しないかもしれませんが、その点ご了承ください。



東京都議会議員選挙「都民ファーストの会」候補の出身政党


「都民ファーストの会」候補の出身政党

合計58名の候補のうち、政治経験のない新人が24名(41%)を占めます。先に小池百合子氏が立ち上げた「希望の塾」の出身者が占めます。現職または元の都議が20名(34%)、現職または元の区議・市議・町議が14名(24%)です。政党別では、民進党が17名(29%)で最多、自民党が11名(19%)、党が消滅して行き場を失ったみんなの党が3名(5%)、日本維新の会が1名(2%)です。


自民党は、現職の都議が2名、現職の区議・市議・町議が10名です。何名かプロファイルを確認しましたが、先の都知事選挙で小池百合子氏を支援したため自民党を除名された人たちのようです。


民進党は、17名中、現職の都議が8名、元都議が5名です。民進党は、先の都知事選挙では鳥越を支援しましたので、元から小池百合子氏を支援していたわけではありません。ですので、今回の選挙のために都民ファーストの会へ鞍替え出馬した、と解釈します。


つまり、こういうことです。


「都民ファーストの会」候補は、区議・市議・町議などの政治経験のない新人と、民進党からの出馬に不安を憶えて鞍替えした候補で70%を占めます。


過去の失敗からの反省

2009年の衆議院議員選挙で、国民は民主党を選択しました。国民の選択が失敗だったことは、現在も民進党の支持率低迷という形で表れています。私も失敗しました。そして私自身、先の都議会選挙では、小池氏に投票したのですが、結果的に、彼女は豊洲移転を迷走させ、パフォーマンスに終始するだけの人だと分かり、またしても投票先の選択を失敗しました。


かかる状況で、都民ファーストの会も民進党も信用に値しません。都政に関して言えば、公明党は都民ファーストの会になびきました。よって、消極的に自民党を選択するしかありません。


我が選挙区

私が住む選挙区(練馬区)は、定員6に対し、各政党の候補者は次のとおりです。


  • 自民党2名(現職2)
  • 都民ファーストの会2名(新人2)
  • 民進党2名(現職1、新人1)
  • 公明党1名(現職1)
  • 共産党1名(新人1)


公明党と共産党は固いと思いますので、自民党、都民ファーストの会、民進党の6名が4議席を奪い合う構図になります。先の参議院議員選挙の得票数から分析すると、東京都内では、民進党は、都民ファーストの会ができる前にすでに第4政党に転落しています。よって、民進党が2議席確保するのは無理があります。最悪議席0かもしれません。以上から類推すると、結果は以下のいづれかになります。


  • 自民2、都民1、公明1、共産1、民進1
  • 自民2、都民2、公明1、共産1
  • 自民1、都民2、公明1、共産1、民進1


先月、町内会総会に参加しましたが、参加者の言葉が印象的でした。「自民党の議員は町内会活動に参加するけど、民進党って参加しないよね。今回、都民ファーストの会も顔を出さない」。自民党の地域密着の政治活動ってこういうことなんだなと思いました。それはポジの面もあればネガの面(癒着・硬直)もあるのですが。これが民意ならば、自ずと結果は決まるように思います。



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